外壁がサイディングの場合の塗装費用は?種類別の相場と特徴を解説

サイディングの塗装をしている様子

サイディングの外壁(→用語解説)って、普通の塗装と何が違うの?」「費用はどれくらいかかるの?」
外壁リフォームを検討している方の多くが、そんな疑問を抱えています。

特に近年の住宅に多い「サイディング外壁」は、素材や仕上げ方によって塗装の必要性や費用相場が大きく異なるため、一般的な塗装と同じ感覚で考えると、思わぬトラブルや追加費用が発生することも。

私自身、現場で「この外壁って塗装できるの?」「張り替えた方が早い?」といったご相談をたびたび受けてきました。

この記事では、サイディング外壁の種類別に塗装費用の相場や特徴、メンテナンスの注意点をわかりやすく解説します。

見積もりを取る前に知っておくべき知識をまとめていますので、「うちはどれに当てはまる?」という方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること
  • サイディング外壁とは何か?種類と構造の違い
  • サイディングの種類ごとの塗装費用と相場目安
  • モルタル外壁との費用比較
  • 塗装が必要なサインや時期の見分け方
  • サイディング塗装時に注意すべきポイント
  • 張り替えとの違いや判断基準
  • 見積もりでよくあるトラブルとチェック項目
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目次

そもそも「サイディング外壁」とは?|特徴と主な種類

サイディング外壁とは、工場で成型された板状の外壁材(パネル)を現場で貼り付けて仕上げる施工方法で、現在の日本の住宅では最も主流の外壁材です。特に1990年代以降の戸建住宅では、約8割以上が何らかのサイディングを採用しているとも言われています。

外壁にサイディングが選ばれる理由

サイディング外壁は、以下のような点から多くの住宅で採用されています。

  • 工場生産で品質が安定している
  • 施工が比較的スピーディーでコストも抑えやすい
  • デザインバリエーションが豊富(木目調・石目調など)
  • 断熱性・耐震性に優れた製品も増えている

現代住宅の多様なスタイルに対応できることから、新築でもリフォームでも人気のある外壁材です。

サイディング外壁の主な種類

サイディングにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や塗装時の注意点があります。

1. 窯業系サイディング(ようぎょうけい)

現在の主流。セメント質と繊維質を主成分とし、高温高圧で成型されています。耐火性や強度に優れ、意匠性の高いデザインが豊富です。表面には防水コートが施されていますが、約10年前後で劣化し始め、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

2. 金属系サイディング

ガルバリウム鋼板などの金属素材を使用したサイディング。軽量で断熱材が裏打ちされているものが多く、寒冷地や耐震性能が求められる地域で選ばれています。 表面のコーティングが劣化するとサビのリスクがあるため、塗装メンテナンスは重要です。

3. 木質系サイディング

天然木や木材チップを使用したサイディングで、自然な風合いが魅力。ですが、防水性が低く、紫外線や雨による劣化が早いのが難点。塗装やクリアコートによるこまめな保護メンテナンスが欠かせません。

4. 樹脂系サイディング

アメリカで広く使われている塩化ビニル樹脂製の外壁材。日本では一部の地域で採用されています。耐久性が高く、塗装の必要がない製品もありますが、色あせや退色が起こると特殊な塗料が必要になります。

モルタル外壁との違い

従来のモルタル外壁(左官仕上げ)に比べ、サイディングは以下のような違いがあります。

比較項目サイディングモルタル外壁
施工法パネル貼り付け左官による塗り壁
工期短い長い
デザイン豊富限定的
メンテナンス定期的な塗装・目地補修ひび割れ補修・塗装
耐久性種類により異なる比較的高いが劣化しやすい

サイディングは効率性や見た目のバリエーションに優れていますが、種類ごとに塗装のタイミングや費用が異なるため、次のパートで詳しく見ていきましょう。

成瀬 匠

最近の住宅は、ほとんどサイディングの外壁ですね。種類も多いですがデザインも多彩です。

サイディング外壁は塗装が必要?|メンテナンスのタイミングと理由

サイディング外壁は「塗装しなくてもいい」と思われがちですが、実際には定期的な塗装メンテナンスが必要な建材です。とくに窯業系や金属系のサイディングは、表面の保護機能が劣化すると、雨水や紫外線の影響を直接受けてしまい、劣化が一気に進んでしまいます。

新築時のサイディングには表面コートが施されている

多くのサイディング材は、出荷時点でフッ素やシリコンなどのコーティング加工がされています。この表面コートが紫外線や雨風から素材を守っていますが、10年ほどで効果が薄れてくるのが一般的です。

外壁材そのものは劣化していなくても、表面の塗膜が失われると、吸水→膨張→ひび割れ・反りといった二次的なトラブルが起きやすくなります。

塗装が必要な劣化サイン

以下のような症状が見られたら、塗装のタイミングです。

  • チョーキング(壁を触ると白い粉がつく)
  • 色あせや艶引け
  • 目地コーキングのヒビ・割れ
  • サイディング表面の細かいクラック
  • 苔やカビの発生

これらを放置すると、補修範囲が広がり、結果的に塗装費用が高くなるため、早めの対処が重要です。

メンテナンス時期の目安は築7〜15年

素材や環境によって差はありますが、一般的に築7〜10年目で1回目の塗装を行い、その後は10〜15年ごとのペースで再塗装するのが理想的です。

特に南向きや日当たりが強い面は劣化が早いため、外壁の状態を見ながら早めの塗装を検討すると安心です。

張り替えが不要なケース/必要なケース

塗装だけで済むケース:

  • 表面コートが劣化しているが、基材に浮き・反りがない
  • クラックやチョーキングが軽度

張り替えを検討すべきケース:

  • サイディングが大きく反っている・浮いている
  • 内部にまで雨水が侵入している
  • 釘が抜けたり、下地が腐食している

このように、劣化の進行具合によって「塗装で済むか、張り替えが必要か」が分かれるため、現場調査での見極めが重要です。

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サイディングの種類別|塗装費用の相場と特徴

サイディング外壁の塗装費用は、外壁の面積や塗料の種類だけでなく、サイディングの材質によっても大きく変わります。ここでは、代表的な4種類のサイディングについて、それぞれの特徴と塗装費用の目安を解説します。

窯業系サイディング|最も普及しているが吸水性が高い

日本の住宅で最も多く使われているのが、セメントを主成分とした窯業系サイディングです。

特徴:

  • デザイン・カラーバリエーションが豊富
  • 耐火性が高い
  • 吸水しやすく、塗膜が劣化すると水分を含みやすい

塗装のポイント:

塗装費用の相場:

  • 1㎡あたり 2,000〜4,000円
  • 30坪住宅で 60万〜100万円程度

金属系サイディング|軽量で断熱性が高いがサビに注意

近年、人気が高まっているのがガルバリウム鋼板(→用語解説)などの金属系サイディングです。

特徴:

  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 断熱材が裏打ちされている製品も多い
  • サビ・キズには注意が必要

塗装のポイント:

塗装費用の相場:

  • 1㎡あたり 2,500〜4,500円
  • 30坪住宅で 70万〜110万円前後

木質系サイディング|自然な風合いだが劣化が早い

天然木を使った温かみのあるデザインが魅力の木質系サイディングですが、耐久性ではやや注意が必要です。

特徴:

  • ナチュラルで高級感のある見た目
  • 防水性が低く、こまめな塗装メンテナンスが必要
  • 腐食やシロアリ被害のリスクあり

塗装のポイント:

  • 通常の塗料ではなく、専用の木部用塗料を使用
  • クリア塗装が適しているが、劣化が進むと着色塗装が必要に

塗装費用の相場:

  • 1㎡あたり 3,000〜5,000円
  • 30坪住宅で 80万〜120万円以上

樹脂系サイディング|塗装不要な場合もある特殊素材

アメリカでは主流の塩化ビニル樹脂製のサイディング。日本ではまだ少数派ですが、メンテナンス性の高さが注目されています。

特徴:

  • 耐久性・耐候性に優れ、塗装が不要な製品が多い
  • 色あせが気になる場合は、専用塗料での対応が必要
  • 軽量で、地震に強い

塗装のポイント:

  • 表面が特殊加工されているため、密着性の高い塗料選びが必須
  • 状態によっては塗装よりも部分交換が現実的な場合も

塗装費用の相場:

  • 状況によって大きく異なる(参考:1㎡あたり3,000〜5,000円程度

サイディングの種類を正確に把握し、それに合った塗装方法・塗料を選ばなければ、早期の剥がれや施工不良の原因になります。必ず事前に「うちの外壁はどのタイプか?」を確認しましょう。

成瀬 匠

無料見積もりで調査の際にサイディングの確認も一緒におこないますのでお気軽にご利用ください。

塗装費用を左右する要因|㎡単価以外にかかる費用とは?

外壁塗装の費用は「1㎡あたり○○円」といった単価だけでは判断できません。実際の見積もりでは、工事に伴うさまざまな付帯費用が加算されるため、事前に把握しておくことが大切です。

ここでは、サイディング外壁の塗装費用に大きく影響する主な要因を解説します。

足場代|15万〜25万円前後が一般的

塗装工事には必ず足場の設置が必要です。これは安全確保と作業効率のための必須項目であり、費用も見積もりの中で大きな割合を占めます。

  • 足場費用の相場:1㎡あたり600〜1,000円
  • 一般的な30坪住宅の場合:15万〜25万円程度

足場費用は塗装回数に関係なく1回分かかるため、まとめて屋根や付帯部も塗装することでコスパが上がります

高圧洗浄費用|塗装前の下準備として必須

塗装前に外壁表面の汚れや旧塗膜を落とす高圧洗浄作業が行われます。これを怠ると新しい塗料が密着せず、早期剥がれの原因になります。

  • 相場:1㎡あたり100〜300円
  • 30坪住宅での目安:1万5,000〜3万円程度

コーキング(シーリング)費用|打ち替えor増し打ちで変わる

サイディング外壁にとって非常に重要なのが、目地部分のコーキング(→用語解説)補修です。外壁材のつなぎ目にあるコーキングは、紫外線や雨風で劣化が早く、塗装と同時に補修が必須です。

  • 打ち替え(古いコーキングを撤去→新設):1mあたり1,000〜1,500円
  • 増し打ち(上から足すだけ):1mあたり500〜800円

打ち替えの方が高いですが、耐久性が高くおすすめです。安価な見積もりには「増し打ち(→用語解説)のみ」が含まれていることもあるため要注意。

下地補修費用|外壁の状態によって変動

サイディングに反り・割れ・浮きなどの症状がある場合、補修を行ってから塗装に入ります。補修の規模によって追加費用が発生することがあります。

  • 小規模な補修(1ヶ所数千円程度)
  • 広範囲になると数万円〜10万円超のケースも

このあたりは現地調査の内容により変動が大きいため、見積書の「補修内容と単価」をしっかり確認することが大切です。

塗料の種類とグレードで大きく変動

使用する塗料のグレードによって、塗装単価と耐用年数が大きく異なります。主な塗料の特徴と相場は以下のとおりです。

塗料の種類耐用年数1㎡単価の目安
ウレタン系5〜8年1,800〜2,200円
シリコン系8〜12年2,000〜3,000円
フッ素系12〜15年3,000〜4,000円
無機塗料15〜20年3,500〜5,000円

長期的なコスパを考えると、フッ素系や無機塗料の方が再塗装の頻度が少なく済むため経済的です。

このように、㎡単価以外の要素も含めてトータルで見積もりを比較しないと、「安いと思ったのに最終的に高くついた」という落とし穴にはまりかねません。

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塗装か張り替えか?判断基準と費用比較

サイディング外壁のメンテナンスでは、「塗装で対応できるのか?それとも張り替えが必要なのか?」という判断が非常に重要です。見た目は塗装だけで済みそうに見えても、内部の劣化や構造的な問題があると、張り替えの方が適切な場合もあります。

ここでは、塗装と張り替えの違いや費用、そしてどちらを選ぶべきかの判断基準を整理します。

サイディング塗装と張り替えの費用比較

工法費用相場(1㎡あたり)特徴・メリット
塗装2,000〜4,500円外観と防水機能を回復できる。費用が安い。
張り替え8,000〜12,000円劣化材を撤去し、構造体も見直せる。耐久性◎

30坪(外壁面積約120㎡)の住宅で計算すると…

  • 塗装:約60万〜100万円前後
  • 張り替え:約100万〜150万円前後(サイディング材によって差あり)

※張り替えでは既存外壁の撤去費用や廃材処分費も発生するため、塗装より費用は高くなります。

塗装で対応できるケース

以下のような状態であれば、基本的には塗装でのメンテナンスが可能です。

  • 表面のコーティングが劣化している(チョーキングや色褪せ)
  • 細かいひび割れ(ヘアクラック)がある
  • 軽度のコーキング劣化が見られる
  • サイディング材に反りや浮きがない

このような場合は、下地処理と適切な塗料の選定で十分に美観と防水性を回復できます。

張り替えを検討すべきケース

次のような症状がある場合は、塗装だけでは不十分で、張り替えを含めた対応が必要になることがあります。

  • サイディングが大きく反っている・浮いている
  • 釘の抜けや下地の腐食が進行している
  • 表面の膨れや剥がれが著しい
  • 長期間メンテナンスされておらず、構造体にダメージの可能性がある

これらは、塗装しても根本解決にならず、早期に再工事が必要になるリスクがあります。

判断に迷ったときは?

塗装と張り替えの判断は、専門業者による現地調査が不可欠です。
表面だけを見て判断するのではなく、コーキングの状態や構造体の含水率、通気層の有無などを丁寧に調べてもらうことが重要です。

また、業者によっては「張り替え前提で提案してくる」「とにかく塗装を押してくる」など、利益重視の営業もあるため、相見積もりで比較検討することをおすすめします。

成瀬 匠

サイディングの張り替えは塗装だけと、くらべるとコストがかかるのでしっかり検討することが必要です。

モルタル外壁と比べてどう違う?費用と耐久性の比較

外壁材には大きく分けて「サイディング」と「モルタル」の2種類があります。近年はサイディングが主流となっていますが、築20年以上の住宅ではモルタル外壁が多く残っているのも事実です。

ここでは、モルタル外壁との違いを「費用」「施工方法」「耐久性」「メンテナンス性」の観点から比較し、サイディングの塗装費用が妥当かどうかの判断材料として活用いただけるようまとめます。

モルタル外壁とは?

モルタル外壁は、砂とセメントと水を混ぜた材料を左官職人が手作業で塗る工法で、サイディングが普及する以前の戸建住宅に多く採用されていました。

仕上げにはリシン・スタッコ・吹き付けタイルなどの意匠性のある方法が使われるため、味わいのある表情を出せるのが特徴です。

モルタル vs サイディング|塗装費用の相場比較

外壁材1㎡あたりの塗装単価備考
モルタル系2,000〜4,000円下地が荒く、塗料の吸い込みが多くなりがち
サイディング2,000〜4,500円種類によって下地処理の手間に差あり

30坪の住宅(外壁面積120㎡想定)で比較した場合、
どちらもおおむね60万〜100万円前後が相場となります。

ただし、モルタルは塗り面が凹凸しているため塗布量が増える傾向にあり、塗料によっては追加費用が発生することもあります。

耐久性・メンテナンスの違い

比較項目モルタル外壁サイディング外壁
耐久性高いが、クラック(ひび割れ)が起きやすい種類によるが、軽量で劣化に強い製品も多い
施工精度職人の腕で仕上がりが左右されやすい工場製造のため品質が安定している
メンテ周期10〜12年ごとに塗装が必要7〜15年程度で塗装or張り替えが必要
劣化症状クラック、カビ、チョーキングなどチョーキング、目地の割れ、反りなど

モルタルは構造的にひび割れ(クラック)が入りやすいため、弾性塗料での補修や下地処理が重要です。一方、サイディングは施工の効率化と安定性が高く、部分補修や張り替えで対応できる柔軟性が魅力です。

デザインと見た目の違い

  • モルタル外壁:塗り壁ならではの風合いや表情があり、注文住宅や和風住宅との相性が良い
  • サイディング外壁:石目調・木目調・タイル調など、デザインバリエーションが豊富でメンテナンスしやすい

見た目の好みは人それぞれですが、最近はサイディングでも意匠性の高い製品が増えており、モルタルに劣らない高級感を演出することも可能です。

どちらが優れているというよりも、建物の築年数や外壁の状態、自身の予算に合わせて最適なメンテナンス方法を選ぶことが重要です。

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サイディング塗装の注意点と業者選びのポイント

サイディング外壁の塗装は、ただ塗料を塗るだけでは本来の性能を引き出せません。外壁の材質や構造に合った施工をしなければ、早期の剥がれや雨漏りの原因になってしまいます。

ここでは、塗装時に特に注意すべきポイントと、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントを解説します。

コーキングの打ち替えがセットかどうかを確認する

サイディング外壁にとって、目地のコーキング(シーリング)補修は最重要項目です。コーキングの劣化を放置したまま塗装しても、建物の防水性は回復しません。

しかし、格安見積もりを出す業者の中には「増し打ち(古い上に足すだけ)」のみで済ませたり、コーキング工事をオプション扱いにしているケースもあります。

  • 打ち替え工事が含まれているか?
  • 施工方法(2面接着か3面接着か)の説明はあるか?

これらを契約前に確認しておくことが、施工後の後悔を防ぐカギになります。

通気層工法と直貼り工法の違いを理解する

サイディングには、「直貼り工法」と「通気層工法」の2種類があります。

  • 直貼り工法(2000年前後までの住宅に多い)
    壁の裏に空気層がなく、結露や内部劣化が起きやすい構造。
  • 通気層工法(2000年以降主流)
    外壁と下地の間に空間があり、湿気を逃がしやすい構造。

直貼りのサイディングに高密着型の塗料を使用すると、内部に湿気がこもって塗膜が早期に膨れる・剥がれるリスクがあるため、工法の違いを理解したうえで適切な塗料を選定する必要があります。

クリア塗装が可能かどうかの判断も重要

意匠性の高いサイディング(タイル調・木目調など)は、「クリア塗装(透明の保護塗料)」で仕上げることでデザインを残しつつ保護が可能です。

ただし、クリア塗装には条件があります。

  • 紫外線による劣化や色あせが進んでいないこと
  • チョーキングや表面の傷みが少ないこと

この条件を満たさない場合は、着色塗装を選ばざるを得ないため、築10年以内でのクリア塗装が理想です。

実績のある業者かを見極めるポイント

外壁塗装業者は数多くありますが、サイディング塗装に精通しているかは別問題です。以下の点をチェックしましょう。

  • 過去のサイディング塗装の施工事例があるか
  • 塗料メーカーの施工認定資格や研修受講歴があるか
  • 現地調査で外壁の構造(通気層/直貼り)を確認してくれるか
  • コーキングや下地処理の説明が具体的かどうか
  • 見積書に「材料名・塗装回数・工法・保証内容」が明記されているか

知識や経験がない業者に任せると、一見きれいでも耐久性に難がある施工になってしまうリスクがあります。

【チェックリスト】見積もり前に確認すべき8つの項目

外壁塗装の見積もりを依頼する前に、確認しておくべきポイントは意外と多くあります。特にサイディング外壁の場合、材質や構造に応じた適切な判断が必要となるため、下準備が甘いと「思ったより高かった」「必要な工事が抜けていた」といった後悔につながりかねません。

以下のチェックリストを使って、事前にしっかり確認しておきましょう。

✅ 1. 外壁の種類と構造(通気層 or 直貼り)を把握しているか?

まずは、自宅の外壁が窯業系・金属系・木質系・樹脂系のどれに該当するか、さらに施工方法が通気層工法か直貼り工法かを確認しましょう。施工方法により、選ぶべき塗料や施工内容が異なります。

✅ 2. 現在の塗膜状態を確認したか?

外壁を触ってみて手に白い粉が付けば、チョーキング現象が出ている証拠。また、色あせやツヤ引け、小さなヒビなども劣化サインです。これらを把握しておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになります。

✅ 3. コーキングの劣化具合をチェックしたか?

サイディングのつなぎ目にあるコーキングがひび割れていたり、痩せて隙間ができているようであれば、打ち替えが必要です。ここを見落とすと、塗装しても防水性が回復しません。

✅ 4. 塗装の必要性があるかどうか判断できているか?

まだ劣化が軽度で、クリア塗装で対応できるのか、それとも着色塗装が必要な状態なのか。あるいは張り替えを検討すべきか。状態の把握が最初の判断材料です。

✅ 5. 希望する塗料の種類と耐用年数を理解しているか?

「予算重視でウレタン」「コスパでシリコン」「耐久性重視でフッ素や無機」など、塗料ごとの特徴と価格差を理解しておくと、業者提案に対して主体的に判断できます。

✅ 6. 足場代・高圧洗浄・補修の内訳が含まれているか?

見積書に、足場代・高圧洗浄・下地補修・養生・付帯部塗装などが項目ごとに明記されているかを確認しましょう。後から「別料金です」と言われるのを防ぐためにも重要です。

✅ 7. 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)が明記されているか?

基本は**3回塗り(下塗り+中塗り+上塗り)**が標準です。塗装回数が明示されていない業者や、2回塗りで価格を抑えている業者には注意が必要です。

✅ 8. アフターフォロー・保証内容を確認したか?

「何年保証があるか?」「工事後の点検やメンテナンスはどうなるか?」といった保証内容やサポート体制も見積もり段階でチェックしておくべき重要ポイントです。

この8項目を事前に確認しておくだけでも、業者とのミスマッチやトラブルを大幅に減らすことができます

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よくある質問と回答(FAQ)

サイディング外壁の塗装を検討している方からは、見積もり前後や施工中にさまざまな疑問が寄せられます。ここでは、特に多い質問を厳選して、わかりやすく回答します。

Q1. サイディングの外壁って全部塗装しないとダメ?

A. 基本的には全面塗装が必要です。
劣化は部分的に見えても、全体に進行している可能性があるため、原則として外壁全面+付帯部+コーキングをまとめて施工するのが望ましいです。部分補修は見た目に差が出ることもあります。

Q2. 自分の家が何系のサイディングか見分ける方法は?

A. 外観や素材の感触、建築図面である程度判別可能です。

  • 表面がザラつきマットなら「窯業系」
  • 金属光沢がありヒンヤリしていれば「金属系」
  • 木の風合いや年輪があれば「木質系」
  • 軽くてプラスチックのような質感なら「樹脂系」

確実に知りたい場合は、専門業者による現地調査が最も正確です

Q3. 塗装と張り替え、どっちが得?

A. 状態によりますが、多くのケースでは塗装の方が費用対効果が高いです。
サイディング材が構造的に健全な状態であれば塗装がおすすめです。一方で、反り・浮き・腐食がある場合は張り替えも視野に入れる必要があります。

費用と耐用年数を総合的に比較するのがポイントです。

Q4. クリア塗装ってどういうときに使うの?

A. 意匠性の高いデザインをそのまま活かしたいときに使います。
タイル調や木目調などのデザインが施されたサイディングは、透明のクリア塗装で表面を保護することができます。

ただし、劣化が進んでいると施工できないため、築7〜10年以内での検討が理想的です。

Q5. 見積もりで注意すべきことは?

A. 「安すぎる見積もり」は要注意です。
塗装回数が少なかったり、コーキングが含まれていなかったり、安価な塗料が使われていることがあります。「一式」などの不明瞭な表記も避けるべきです。

複数社から相見積もりを取り、塗料の種類・施工内容・保証内容が明記されているかをしっかり比較しましょう。

このように、よくある疑問を事前に解消しておくことで、見積もり時の不安や施工中のトラブルを避けやすくなります。

まとめ|サイディング外壁の塗装は「種類の見極め」がすべて

サイディング外壁の塗装工事では、「どの種類のサイディングか?」「現在の状態はどうか?」を正しく把握することが、費用を抑えつつ、長持ちする塗装を実現する最大のポイントです。

窯業系・金属系・木質系・樹脂系、それぞれに塗料の選び方やメンテナンス方法は異なります。
また、コーキングの劣化や施工工法(通気層・直貼り)によっても、塗装が最適なのか、張り替えが必要なのかが変わってきます。

外壁塗装で後悔しないための3つの行動

  1. まずは「自宅の外壁の種類と状態」を把握する
    → 外から見ただけではわからないことも多いため、専門業者による現地調査が有効です。
  2. 複数社から相見積もりを取って比較する
    → 業者によって提案内容や価格が大きく違うことも。比較検討で適正価格と必要な施工が見えてきます。
  3. 塗装だけでなく、コーキングや下地処理も含めた「総合的な提案」をしてくれる業者を選ぶ
    → 一見安くても、肝心な部分が省かれていると意味がありません。

「塗装で済むと思ったら、追加工事が必要だった」「デザインを活かせるはずのクリア塗装ができなかった」
こうした後悔を防ぐには、事前の知識+信頼できる業者選びが欠かせません。

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