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外壁塗装の前に絶対確認しておくべきこと【保存版チェックリスト】

外壁塗装は「人生で数回きりの高額工事」。
後悔しないためには、塗装前の準備と確認が9割です。

元職人で宅建士の成瀬 匠が、外壁塗装前に絶対チェックしておくべきことを、実体験とともに解説します。

目次

築年数と前回の塗装時期をチェック

● 築10年が目安だけど、家によって劣化スピードは違う

  • 築10年が一つの目安
  • 前回の塗装が「何年前」「どんな塗料」だったかを確認
    (ウレタン/シリコン/フッ素など)

築10年が目安とされる理由

「築10年=塗り替え時期」とよく言われるのは、一般的なシリコン系塗料の耐用年数が約10年とされているためです。ですが実際には、以下のような要因で劣化のスピードは大きく変わります。

劣化スピードに影響する主な要因

  • 立地環境:海沿い(塩害)、山沿い(湿気)、都市部(排気ガス)で差が出る
  • 外壁材の種類:窯業サイディング/モルタル/ALC など
  • 施工精度:下塗りや乾燥時間の管理が甘いと、早期劣化しやすい
  • 施工精度:下塗りや乾燥時間の管理が甘いと、早期劣化しやすい
  • 塗料の種類とグレード:同じ「シリコン」でもメーカーによって性能差あり
成瀬 匠

前回の塗料がわからなくても劣化状況や塗膜の特徴などでおおよそ特定できるのでまずは無料でできる現地調査の活用をおすすめします!

● 塗り替えのサインをチェック(セルフ診断OK)

チェック項目内容要注意レベル状態の判断
チョーキング現象手で壁をこすったとき、白い粉が付く中〜高塗膜が劣化。塗り替えの検討時期
クラック(ひび割れ)細かい線状のひび割れが見える中〜高幅0.3mm以上は水の侵入リスクあり
シーリングの割れコーキング部分に亀裂・剥離がある水漏れ・構造部劣化につながる
色褪せ・艶の消失明らかに色が薄く、ツヤもない低〜中見た目の劣化。防水性も低下中
コケ・カビ・藻の発生北面や湿気の多い場所に緑や黒ずみ水はけの悪化、防水性能低下の兆候
塗膜の浮き・はがれ塗料が浮いていたり剥がれている下地へのダメージ進行。早急な対応要
サビの発生鉄部や釘周りにサビが出ている中〜高サビが広がると腐食のリスクあり
壁が水を弾かない雨後、外壁がすぐに濡れて染みこむ防水性が失われている可能性

火災保険・助成金が使えるか調べる

外壁塗装は高額な工事ですが、条件次第では「火災保険」や「自治体の助成金」を活用して費用を抑えられる場合があります。ここでは、使えるかどうかの調べ方や注意点をわかりやすくまとめます。

● 火災保険の対象になるパターン

以下のような「自然災害による損傷」は、火災保険の対象となることがあります。

  • 強風で屋根の板金が浮いた・めくれた
  • 雹や飛来物で外壁が割れた
  • 大雪で雨樋が壊れた
  • 落雷で外壁に焦げがついた

📌 実際の体験談:

「築15年のお宅で、風災として屋根板金の浮きが保険対象となり、足場代込みで20万円近くが補償されました。」

対象になるかわからないときの判断方法

  • 申請は「工事前」でないと不可(着工後はNG)
  • 地元業者を使うことが条件の場合もある
  • 年度の早い時期(4月〜6月)に予算枠が埋まりやすい

💡 ワンポイント
「先着順」や「抽選制」の自治体もあるので、なるべく年度初めに問い合わせ&事前予約しておくと◎

成瀬 匠

助成金や補助金、火災保などが利用できると、かなりコスパが良くなるので該当していたら利用するべきですね。

自治体の助成金を調べる方法

調べ方のコツ

  • Google検索:
    外壁塗装 + 地域名 + 助成金
    (例:外壁塗装 板橋区 助成金)
  • 自治体の公式サイトをチェック:
    「住宅リフォーム助成」「省エネ改修支援」「景観美化」などの名前で掲載されていることが多いです。

助成金の注意点

  • 申請は「工事前」でないと不可(着工後はNG)
  • 地元業者を使うことが条件の場合もある
  • 年度の早い時期(4月〜6月)に予算枠が埋まりやすい

💡 ワンポイント
「先着順」や「抽選制」の自治体もあるので、なるべく年度初めに問い合わせ&事前予約しておくと◎

節約好きな妻

工事ってお金がかかるイメージだから悩んでたけど助成金や補助金が使えるなら外壁を塗り替えてもいいかも!

家族で「希望の色・時期・予算」を共有しておく

外壁塗装は、決して小さな出費ではありません。家族の誰か一人が勝手に決めてしまうと、後々「こんな色、聞いてない!」「そんなにかかるの!?」というトラブルになることも…。

事前に家族で希望をすり合わせておくことが、後悔しない塗装工事の第一歩です。

色の好みは意外とズレる

「汚れにくい色がいい」「明るい家にしたい」「周囲の家と馴染む色がいい」など、色に対する感覚は人それぞれ。

特に多いのが、

  • 夫:「シンプルなグレーでOK」
  • 妻:「せっかくなら明るくておしゃれにしたい」
    というようなすれ違い。

📌 元職人のアドバイス:

「色選びで後悔しないためには、“日陰と日向”での見え方の違いまで確認しておくと安心です。見本帳では良く見えても、実際はイメージが変わることも。」

塗装の時期も一緒に考える

外壁塗装は「天気に左右される工事」です。足場が立つので洗濯物の干し場所や生活動線にも影響します。

避けた方がよいタイミングの例:

  • 梅雨(工期が延びやすい)
  • 真夏(熱がこもる・窓が開けられない)
  • 年末年始(業者が休業、段取りが複雑)

💡 家族行事や帰省と重ならないように、数ヶ月前からスケジュールを調整しておくのが理想です。

予算感を“ざっくり”でも話し合っておく

塗装費用は外壁+屋根セットで「100〜150万円」が一般的な目安。ただし、塗料の種類や工事範囲によって大きく変動します。

事前に話し合っておくべきこと:

  • 最低限の予算ライン(例:100万円以内に収めたい)
  • 耐久性を重視するか、コスパ優先か
  • ローンを組むか、一括で払うか

📌 見積もりを見てから揉めるより、前もって上限感を家族で共有しておく方がスムーズです。

まとめ

外壁塗装は「色・時期・費用」の三拍子がそろって、はじめて納得感のある工事になります。
施工前の段階で、家族みんなの希望を一度テーブルに出して話す時間を作ることをおすすめします。

成瀬 匠

外壁塗装は「色・時期・費用」の三拍子がそろって、はじめて納得感のある工事になるので同居人がいたらじっくり話し合っておくことをお勧めします。

複数社から見積もりを取ることで“納得”の判断ができる

外壁塗装は専門的な知識が必要な工事のため、1社だけの見積もりだけで即決してしまうと後悔する可能性があります。

「相場がわからない」「工程の違いが説明されていない」「一式表示でよく分からない」といった不安を避けるためにも、最低でも3社の相見積もりを取るのが基本です。

見積もりが高い=悪い業者とは限らない

つい「金額が安いところが良心的」と思いがちですが、外壁塗装では価格だけで比較するのは危険です。

  • 良い塗料を使っている
  • 下地処理や工程が丁寧に組まれている
  • 耐久年数を重視したプランになっている

といった理由で、見積もり額が高くなるケースもあります。

逆に「安すぎる見積もり」は、塗布量のカットや手抜き工事の可能性も。価格と内容のバランスを見極めることが重要です。

比較すべきポイントは“金額”だけじゃない

見積もりを比較する際は、以下の点にも注目しましょう:

  • 塗料名が具体的に書かれているか(例:日本ペイントのシリコン系など)
  • 塗装工法や下地処理の内容が明記されているか
  • 「一式〇〇万円」ではなく、項目ごとの内訳があるか
  • 養生・洗浄・付帯部の塗装が含まれているか

書かれていない部分があれば、必ず質問して不明点をクリアにすることが大切です。

成瀬 匠

外壁塗装は“正解が一つではない工事”です。まずは気軽に相見積もりを取って、内容を比べてみるところから始めてみましょう。

初回の電話や訪問は“焦らず冷静に”対応

外壁塗装の時期が近づいてくると、訪問営業や電話営業が増えてくることがあります。
「プロがわざわざ来てくれたんだし…」とその場で話を進めたくなるかもしれませんが、外壁塗装は即決すべき工事ではありません。

初回の対応で最も大切なのは、焦らず・流されず・冷静に対応することです。

節約好きな妻

訪問営業のリフォーム会社が逮捕されている事件も多いのでたくさんの営業マンに訪問されるのも少し怖いわ、、

こんな営業トークには要注意!

訪問営業の現場では、以下のような“焦らせるセールストーク”がよく使われます。

  • 「今決めてくれたら◯万円引きになりますよ」
  • 「ちょうど近くで足場を組んでるので、今なら格安でできます」
  • 「このまま放置すると外壁が崩れる可能性もありますよ」
  • 「モニター価格でやってるのは今日だけです」

これらはすべて「今すぐ契約させたい」心理をついてくる営業話法です。
不安を煽ったり、限定感を演出したりして冷静な判断を奪うのが目的です。

その場で契約せず「一度情報を持ち帰る」が正解

たとえ話が魅力的に聞こえても、即決せず「家族に相談してから」「他社にも見てもらってから」と伝えて一度話を持ち帰るのが鉄則です。

✅ 本当に良心的な業者であれば、「ぜひ検討してください」と快く引き下がってくれるはずです。
逆に、そこで強く食い下がってくる場合は警戒した方が良いでしょう。

営業=悪ではない。ただ“見極め”が必要

すべての営業が悪質というわけではありません。中には親切で丁寧な営業マンもいます。
大事なのは、話の内容が具体的か、納得できる根拠があるか、焦らせていないかを見極めることです。

  • 工事内容や見積もりを文書でくれるか
  • 過去の施工事例を見せてくれるか
  • 質問に丁寧に答えてくれるか

これらを冷静に確認することで、信頼できるかどうかを判断できます。

まとめ|後悔しない外壁塗装のために「準備8割」が成功のカギ

外壁塗装は、決して安くない「人生で数回きりの大きな買い物」です。
だからこそ、契約前に確認しておくべきこと・家族で共有しておくべきこと・判断を誤らないための準備が何より重要です。

この記事でご紹介したポイントをもう一度振り返ると──

  • 築年数と前回の塗料を確認し、必要な時期かを見極める
  • チョーキング・ひび割れ・剥がれなどの劣化サインをセルフチェック
  • 火災保険や自治体の助成金を活用できるか調べておく
  • 家族で色・時期・予算を事前に話し合っておく
  • 必ず複数社の見積もりを取り、内容を比較する
  • 営業トークに流されず、冷静に検討してから決める

こうした事前準備をしておけば、見た目も満足、費用も納得、施工後も安心できる外壁塗装になります。

📌 元職人で宅建士の成瀬 匠からのひとこと:

「塗装は“塗る前”が勝負。焦らず、比べて、納得して決める。それが後悔しないリフォームの鉄則です。」

まずは、小さな一歩として「今の外壁がどうなっているか」から確認してみてください。
必要であれば、無料調査や相見積もりの依頼からスタートしてみるのがおすすめです。

成瀬 匠

外壁塗装って、けっこう奥が深いです。
僕も家を買ってから「もっと知っておけばよかった」と思うことが多かったので、この記事が“損しない選び方”のヒントになればうれしいです。

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