外壁塗装の工事が終わって半年、
「塗膜が剥がれてきた…」「保証の連絡先がつながらない…」
こんな“手抜き工事”によるトラブルが、残念ながら今も後を絶ちません。
私も元職人として、現場で“手を抜いて短時間で仕上げる業者”を何度も目にしてきました。
多くの方は「業者の見極め方なんてわからない」とおっしゃいますが、実は“手抜き業者の共通点”を知っていれば、回避することは可能です。
この記事では、手抜き工事をする業者の特徴とその見抜き方、そして後悔しないための具体的な対策を丁寧に解説します。

これから塗装工事を考えている方は、要チェックな内容になっています!
◼︎この記事でわかること
- 手抜き工事をする業者によくある7つの共通点
- 実際にあった手抜き被害の事例とその被害内容
- 見積もり・契約前にチェックすべき重要ポイント
- 優良業者を見極めるために聞くべき質問集
- 説明が曖昧な業者を見抜く具体的なコツ
- 手抜き工事を未然に防ぐためのチェックリスト
- 安心して依頼できる業者と出会うための方法
外壁塗装の“手抜き工事”が後を絶たない理由とは
「せっかくお金をかけたのに、すぐに塗膜が剥がれた…」
「見た目はキレイだけど、中身がスカスカだった…」
こんな“手抜き工事”によるトラブルが、今も全国で数多く発生しています。
ではなぜ、これほどまでに手抜き工事が後を絶たないのでしょうか?
実はその背景には、塗装業界ならではの構造的な問題がいくつも潜んでいます。
職人不足と低価格競争による「品質の犠牲」
近年、建設・塗装業界では深刻な職人不足が続いています。
その一方で、ネットや一括見積もりの普及により、価格だけで業者を選ぶ風潮が加速。
その結果、仕事を取るために見積もりを安く提示し、
「この予算ではここまでしかできない…」と材料や工程を削る業者が増えているのが現実です。
下請け・孫請け構造による“施工の見えにくさ”
大手リフォーム会社などでは、実際に塗る作業を下請け業者に丸投げしているケースが多くあります。
この場合、元請けとお客様との距離があるため、
「どんな職人が来るか分からない」「現場での細かな判断がずれる」などの問題が起きやすくなります。
さらに、安い単価で請け負った下請けが、工期を急いで作業を省略することも。
工事の専門性が高く、“手抜きに気づきにくい”こと
外壁塗装は、パッと見た仕上がりだけでは品質の良し悪しが分かりにくい分野です。
下地処理が適切か?乾燥時間を守ったか?塗料は既定の回数を重ねたか?
これらは素人目には判断が難しく、「終わってみないとわからない」施工になりがちです。
つまり、業者側の良心と誠実さに頼らざるを得ないという現実が、手抜き工事の温床になっているのです。
悪徳業者が「逃げ得」になってしまうケースも
塗装工事には国家資格が不要で、極端な話、誰でも明日から“塗装業者”を名乗れてしまうという落とし穴があります。
施工後のトラブルが起きても、連絡が取れなかったり、保証がうやむやだったり…。
こうした“逃げ得業者”が野放しになっていることも、被害がなくならない理由のひとつです。
外壁塗装は、家を守るための大切なメンテナンス。
にもかかわらず、見えない部分での手抜きが起きやすいからこそ、「業者選び」が何より重要になります。
次のセクションでは、そんな手抜き工事をする業者によくある“共通の特徴”を、具体的に解説していきます。



悪質業者を見抜くためのヒントが満載ですので、ぜひ続けてご覧ください。
手抜き工事をする業者の特徴7選
外壁塗装で失敗しないためには、「どんな業者が手抜きをしやすいのか?」を知っておくことが何より重要です。
ここでは、実際の現場でもよく見かける手抜き工事をする業者の典型的な特徴を7つご紹介します。
「この業者、ちょっと怪しいかも…」と思ったら、以下に当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
1. 異常に安すぎる見積もりを出してくる
「他社より20万円以上安い!」と飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、相場からかけ離れた安さには裏があります。
下地処理を省いたり、塗料のグレードを落としたり、手間をかけずに利益を確保するための“カラクリ”が潜んでいることが多いです。
2. 契約を急がせる・強引に話を進める
「今なら足場代無料です!」
「今日中に決めてくれたらこの価格にします!」
こうした営業トークで冷静な判断をさせないように仕向ける業者は要注意。
本当に誠実な業者は、急かさず、じっくり比較検討させてくれます。
3. 見積もりが「一式」表記で詳細が不明
「外壁塗装 一式 〇〇万円」というザックリした見積もりは、何にいくらかかっているのかが分からないため、後でトラブルになりがちです。
手抜き業者ほど、この“一式”を多用してごまかします。
4. 施工実績や過去の写真を見せてくれない
「過去の施工例はありますか?」と聞いたときに、
はぐらかしたり、「撮ってないんですよ」と言う業者も要注意。
腕に自信がある業者は、実績やビフォーアフターをしっかり提示してくれます。
5. 職人の入れ替わりが激しい/外注ばかり
工事をする職人が毎日違ったり、「誰が来るのか分からない」ような現場は危険です。
責任の所在が不明瞭になりやすく、品質のバラつきが出やすいのも特徴です。
6. アフターサービスや保証の説明が曖昧
「何かあったら連絡ください」と言いながら、保証内容が書面に記載されていなかったり、
工事後の対応を「口約束」で済ませようとする業者は要注意です。
本当に信頼できる業者は、保証書を必ず発行し、内容も明確に説明してくれます。
7. 地元密着を装いながら、実は営業エリアが全国規模
「この地域を中心にやってます!」と言いながら、会社の住所が別地域だったり、広範囲で営業をかけている業者もあります。
トラブルが起きたときにすぐに対応してくれないリスクがあるため、地域密着のフリをしているかどうかもチェックポイントです。



現在でも良く聞くトラブルの数々です。
これらの特徴に当てはまる業者には、くれぐれも慎重な対応を。
次のセクションでは、実際に起こった手抜き工事のトラブル事例を紹介しながら、どんな被害があるのか、どこで気づくのかを詳しく見ていきます。
実際に起きた手抜き工事のトラブル事例
手抜き工事という言葉だけではピンとこない方も多いかもしれませんが、実際に起きたトラブルの内容を知ると、その深刻さがよくわかります。
ここでは、私が現場で見聞きした実際の手抜き工事トラブル3例をご紹介します。
「こうなってからでは遅い」──そうならないための予防にもつながる内容です。
事例1:たった2年で塗膜がボロボロに…
東京都内の築15年戸建てでのケース。
近所で工事をしていた業者に声をかけられ、そのまま外壁塗装を依頼。
当初は仕上がりもキレイで満足していたものの、わずか2年で塗膜が剥がれはじめ、チョーキング(白い粉吹き)も発生。
調査してみると、下地処理をほとんどしておらず、下塗りが1回しか塗られていなかったことが判明。
保証も曖昧で、業者と連絡がつかなくなり、再塗装で余計な出費がかかったとのことです。
事例2:追加費用の請求が止まらない…
千葉県のご家庭での事例。
「キャンペーン価格で安くやります」と営業され契約したが、工事が始まると**「ここも補修が必要」「この塗料でないと耐久性が不安」などと、次々にオプションを追加。
最終的には見積もりより30万円以上高くなった**そうです。
本来は事前に説明されるべき内容が、あえて契約後に小出しにされていた悪質パターン。
不安を煽られて断れず、納得できないまま支払ってしまったとのこと。
事例3:工事完了後、保証を求めたら“雲隠れ”
埼玉県のある住宅での話。
施工完了から1ヶ月後、雨天時に壁のひび割れから雨水が侵入。
保証書はあるものの、記載された連絡先に電話しても「現在使われておりません」。
実はその業者、登記上の所在地に事務所がなく、いわゆる“飛び込み営業型の業者”だったのです。
結果的に他業者に調査・再工事を依頼することになり、予定の倍近い費用がかかってしまいました。
これらの事例は決して珍しい話ではありません。
「見た目はちゃんとしていたのに…」というケースが多く、素人では見抜けない巧妙な手抜きが横行しているのが実情です。
では、これらの被害を防ぐためにはどうすればよいのか?
次のセクションでは、手抜き工事を見抜くためのチェックリストをご紹介します。
工事前にこれだけは確認しておきたいというポイントを、具体的に解説していきます。



こんな話を聞くと心配。
手抜き工事なんか絶対に許せないわ!
手抜き工事を見抜くためのチェックリスト
手抜き工事は、契約前や工事中の段階で見抜けることもあります。
ここでは、実際に私が現場でお客様にアドバイスしている**「これだけは確認してほしい」チェックポイント7つ**をまとめました。
契約前・工事前にこのリストを使えば、見えない不安を減らし、後悔のない塗装工事に近づくことができます。
1. 見積もりは「項目ごと」に明細化されているか?
「一式〇〇万円」という表記だけでは、どこにいくらかかっているのかわかりません。
● 塗料の種類・使用量
● 下地処理・足場代・高圧洗浄
など、項目別に記載されているかを必ず確認しましょう。
2. 工程ごとの「施工回数」が明記されているか?
下塗り・中塗り・上塗りなどの塗装回数がきちんと記載されているかは超重要。
「中塗り・上塗りを1回にまとめて時短する」ような手抜きもあるため、最低でも3回塗りの記載が必要です。
3. 担当者は技術的な質問にも答えられるか?
見積もりのとき、塗料の違いや工法の説明をしっかりできない担当者は要注意。
逆に、専門用語をかみ砕いて説明してくれる人は信頼できます。
4. 保証内容は書面で提示されるか?
口頭だけで「保証します」はNG。
● 保証期間
● 保証の対象範囲
● 保証書の有無
など、書面でしっかり明記されているかどうかを確認しましょう。
5. 施工中の写真を提供してくれるか?
施工中の様子を写真で残してくれる業者は、手抜きができない=誠実な施工をする可能性が高いです。
写真記録がもらえるかを事前に確認しておくと安心です。
6. 工期がやたら短すぎないか?
「3日で終わります!」と極端に短い工期を提示される場合は注意。
乾燥時間を守っていない可能性があり、将来的に塗膜トラブルの原因になります。
7. 「近隣への配慮」についての説明があるか?
しっかりした業者は、近隣への挨拶・足場の騒音・塗料の飛散対策なども丁寧に説明してくれます。
この部分が曖昧だと、後からトラブルになるケースも。
これらのチェックポイントは、契約前・工事前に確認しておくことで、
「こんなはずじゃなかった…」という失敗を未然に防ぐことができます。
次のセクションでは、こうしたチェックを踏まえながら信頼できる業者を見抜く具体的な質問集を紹介します。
「どんな質問をすれば本音が引き出せるのか?」を知っておくことで、さらに安心して塗装工事を進められます。
優良業者を見分けるための5つの質問
契約する前に「この業者は本当に信頼できるのか?」を見極めるには、適切な質問を投げかけることがとても大切です。
ここでは、私が現場経験からおすすめする優良業者を見抜くための5つの質問をご紹介します。
質問の内容だけでなく、返ってくる答えの「中身」や「説明の丁寧さ」も重要な判断材料になります。
質問1:「塗装工程は何日間で、どのように進みますか?」
意図:工程の説明力とリアルな工期感を確認するため
きちんとした業者なら、「足場設置 → 高圧洗浄 → 下塗り → 中塗り → 上塗り → 完工」と工程を順を追って説明してくれます。
曖昧な回答や、「3日で終わります」など極端に短い場合は要注意です。
質問2:「塗料は何を使い、その理由は何ですか?」
意図:塗料の選定理由とグレードを明確にできるかどうか
「なぜその塗料を使うのか?」と聞いたときに、
「耐久性とコスパのバランスがいいからです」など、根拠のある説明ができる業者は信頼性が高いです。
メーカー名・耐用年数・実績などを答えられるかもチェック。
質問3:「施工中の写真は残してもらえますか?」
意図:手抜き対策と施工品質の“証拠”を取るため
誠実な業者は「もちろん大丈夫です」と即答し、施工中の工程写真を撮って提出してくれます。
それを渋るような業者は、あとで問題が発覚しても言い逃れしやすい体制になっている可能性があるため避けるべきです。
質問4:「保証内容を詳しく教えてもらえますか?」
意図:工事後の責任感とサポート体制を確認するため
「何年保証か?どこまで対応してくれるのか?」「書面で残してくれるか?」
この質問に対してしっかり説明できる業者ほど、自社の工事に自信があり、誠実な対応をしてくれる可能性が高いです。
質問5:「施工する職人さんはどんな方ですか?」
意図:施工の実態(自社施工 or 下請け)と品質の安定性を確認するため
「自社の職人が対応します」「10年以上のベテランです」など、
誰が施工するのかを明確にできる業者は安心材料のひとつになります。
逆に「詳しくは現場で…」などと濁す場合は注意が必要です。
こうした質問を通して、相手の対応・説明の姿勢・知識レベルを確認することで、優良業者かどうかの判断がしやすくなります。
次のセクションでは、実際に契約する直前に注意すべき「契約書のチェックポイント」や「トラブルを未然に防ぐ事前確認」について詳しく解説していきます。
見積もり時点で確認すべき契約前の注意点
外壁塗装の手抜き工事を避けるには、「契約を結ぶ前の確認」が最も重要です。
見積もり書を受け取ったとき、または契約直前のタイミングでチェックすべき具体的な注意点を6つにまとめました。
「サインする前」にこれだけは確認しておきましょう。
1. 見積もり書に“詳細な内訳”が記載されているか?
項目が「一式」になっていないか、必ず確認しましょう。
● 足場代、養生費、洗浄費、下地処理、塗装回数、塗料の種類と数量
がしっかり明記されていない場合、後から「それは別料金です」と言われるリスクがあります。
2. 塗料の商品名・メーカー・グレードがはっきりしているか?
「高耐久塗料」などの曖昧な表現ではなく、
● 具体的なメーカー名(例:日本ペイント、エスケー化研など)
● 商品名(例:パーフェクトトップ、プレミアムシリコンなど)
がきちんと書かれているかを確認してください。
3. 塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)が記載されているか?
外壁塗装は3回塗りが基本です。
「2回塗りで十分です」と言われたら、手抜きの可能性を疑ってください。
また、塗る回数だけでなく「何日かけて行うか」も明記されていると安心です。
4. 工期と天候による延長時の対応が明記されているか?
塗装は天候に左右されやすい工事です。
● 雨天時の対応
● 延期時の追加料金の有無
など、予期せぬスケジュール変更がどう扱われるかを確認しておくと、後々のトラブルを防げます。
5. 保証期間・保証内容が書面で提示されているか?
「保証付きです」と言われても、口約束は意味がありません。
必ず保証内容が書かれた書面を受け取り、
● 保証対象(塗膜剥がれ・ひび割れなど)
● 保証期間(5年〜10年が一般的)
を事前に確認しておきましょう。
6. 契約書にキャンセルポリシーの記載があるか?
良心的な業者は、「契約から〇日以内なら無料でキャンセル可」といった取り決めを提示してくれます。
記載がない場合は、クーリングオフ制度が適用されるかどうかも確認しておきましょう。
契約後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、こうした**“契約前の細かな確認”がすべてを左右します。**
次のセクションでは、この記事のまとめとともに「安心できる業者と出会う方法」についてご案内します。
外壁塗装で失敗しないための最終チェックとして、ぜひご覧ください。



ここまで事前に確認して契約に挑めばもう安心!
完璧です!
まとめ|失敗しないためには「業者選び」がすべて
外壁塗装は、見た目以上に奥が深い工事です。
だからこそ、「価格が安いから」「感じがよさそうだから」といった理由だけで決めてしまうと、手抜き工事やトラブルのリスクが高まってしまいます。
今回ご紹介したように、手抜き業者には一定の共通点があります。
- 見積もりが曖昧(「一式」表記ばかり)
- 工期がやたら短く設定されている
- 施工内容や塗料の説明が薄い
- 契約を急がせる・保証内容が曖昧
これらの特徴に気づけるかどうかで、工事の満足度も、家の寿命も大きく変わってきます。
反対に、しっかりと質問に答えてくれたり、施工内容を丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して任せられる確率はぐっと高まります。
外壁塗装は「どの業者に依頼するか?」で、失敗も成功も決まると言っても過言ではありません。
まずは相見積もりで、複数の業者の価格・提案・対応を比較してみることが第一歩です。
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「ここなら任せられる」と思える業者に出会うには、知識と比較の両方が欠かせません。
手抜き工事を未然に防ぐためにも、まずは情報収集からスタートしてみてください。
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