【2025年】外壁塗装の相場が上がるって本当?最新価格動向を解説

外壁塗装の相場が上がるって本当

外壁塗装の検討をしていると、「最近、相場が上がっているらしい…」「今やるべきか、もう少し待つべきか」と悩む方が増えています。私も家を建てたとき、外壁塗装のタイミングで同じように迷いました。

とくに2025年に入ってから、原材料の高騰や人件費の上昇が続いており、塗装業界でも価格改定の動きが活発です。「この価格って妥当?」「そもそも今が高いのか安いのか?」と判断しづらいのが現状です。

この記事では、2025年の外壁塗装相場の最新情報と、価格上昇の背景、費用を抑えるためのポイントまで、現役のプロ目線でわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 外壁塗装の最新相場(2025年版)
  • 相場が上がっている理由と今後の見通し
  • 適正価格を見抜くためのチェックポイント
  • 少しでも費用を抑える方法と選び方のコツ
  • 2025年におすすめの施工タイミング
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目次

外壁塗装の相場は本当に上がっているのか?

「外壁塗装って、昔より高くなった気がする…」という声は、2024年〜2025年にかけてますます増えています。実際、外壁塗装の全国平均価格はここ数年で緩やかに上昇しています。

私自身、10年前と現在の見積書を比較する機会がありましたが、同じ施工面積・同じ塗料でも10〜20万円以上の差があるケースが多く見られました。

価格上昇の傾向(データと現場感)

  • 2018年頃の戸建て外壁塗装:70〜90万円が主流
  • 2023年:80〜110万円に上昇傾向
  • 2025年現在:90〜120万円台が目立つ

もちろん使用する塗料や施工範囲、付帯工事の有無にもよりますが、おおむね10〜15%程度の上昇幅が確認されています。

値上げの背景には複数の要因が

価格が上がっている背景には、単なる業者の「儲け主義」ではなく、外的なコスト上昇の影響があります。とくに以下の点が顕著です:

  • 原材料(塗料・足場資材)の高騰
  • 職人不足による人件費の上昇
  • 法令改正による足場の安全基準強化
  • 円安による海外塗料の輸入コスト増

つまり、外壁塗装の価格上昇は「業界全体の流れ」であり、一部の悪徳業者だけが高いわけではないというのが現状です。

2025年の最新相場|坪数・塗料別の価格一覧

坪数・塗料別の価格一覧の要約
  • 30坪の塗装相場は約80〜110万円
  • 塗料により60万〜150万円と幅あり
  • 耐用年数はアクリル約5年〜無機約20年
  • 屋根塗装追加で+15〜30万円程度
  • 付帯部や建物状態でも変動あり

外壁塗装の費用は、建物の坪数・外壁面積・塗料の種類・劣化状態によって大きく変わります。ここでは、2025年時点での相場感を、一般的な戸建て住宅(2階建て・延床30坪前後)を基準にまとめました。

坪数別の概算相場(外壁+付帯部)

延床面積おおよその施工面積塗装費用の目安
25坪約100㎡70〜90万円
30坪約120㎡80〜110万円
35坪約140㎡90〜120万円
40坪約160㎡100〜130万円

※足場代・高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗り・付帯部(雨樋、軒天など)を含んだ相場

塗料別の費用相場(30坪前後の住宅の場合)

塗料の種類耐用年数の目安相場価格(総額)特徴
アクリル系約5〜7年60〜80万円最も安価だが耐久性が低い
ウレタン系約8〜10年70〜90万円コスパ重視、最近は減少傾向
シリコン系約10〜13年80〜110万円主流、バランス型
ラジカル系約13〜15年90〜115万円紫外線に強い、人気上昇中
フッ素系約15〜20年100〜130万円高耐久、高価格帯
無機塗料約20年〜120〜150万円最も高耐久、高額

補足:屋根塗装や付帯部の有無で変動

外壁だけでなく、屋根も同時に塗装するかどうかや、バルコニー・破風・雨樋の状態によっても価格が増減します。たとえば、屋根塗装を追加すると+15〜30万円程度は見込んでおきましょう。

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なぜ相場が上がっているのか?価格上昇の4つの要因

価格上昇の要約
  • 塗料や足場など資材価格が世界的に高騰
  • 職人不足で人件費が上昇
  • 安全基準の強化で工期・手間が増加
  • 円安により輸入資材のコストが上昇

「なぜ外壁塗装はここまで高くなってしまったのか…」と疑問に感じる方も多いと思います。実は、近年の塗装費用の上昇には明確な理由があります。以下の4つが特に大きな要因です。

1. 原材料費の高騰(塗料・足場・資材)

世界的な物価高の影響で、塗料に使われる樹脂や顔料などの原材料が値上がりしています。また、足場に使う鉄パイプや仮設材のコストも大きく上昇。とくに無機塗料やフッ素塗料は仕入れコストが顕著に増加しています。

2. 職人不足による人件費の上昇

建設業界全体の問題ですが、若手職人の人手不足が深刻です。経験のある職人が少なくなり、技術力のある職人に依頼するための人件費が上がっています。結果として、施工費のベース価格が上がる要因となっています。

3. 安全基準の強化と施工手間の増加

2022年以降、足場の設置基準や施工管理のルールが厳格化されました。現場の安全対策や工事前の準備にかかる工程が増えたことで、工期も費用も上昇傾向にあります。

4. 為替の影響や海外依存度

円安が続く中、海外からの塗料・資材の輸入価格も高騰。とくに高性能塗料の一部は海外製に依存しているため、為替変動による影響が大きくなっています。

注意!高すぎる見積もりに共通する“3つの落とし穴”

高すぎる見積もりの落とし穴の要約
  • 「一式」表記ばかりで内訳不明
  • 必要以上に高グレードな塗料を提案
  • 足場代や付帯工事費が相場より高い

「他社と比べて、なぜかウチだけ見積もりが高い…」
そんなときは、見積書の中身をしっかり見直すことが大切です。実は、「相場より高すぎる見積もりには共通する“落とし穴”」があります。

1. 一式表記が多くて内訳が不明瞭

「外壁塗装一式 120万円」とだけ書かれた見積書は要注意です。
工事の内容が細かく書かれておらず、どこにいくらかかっているのか不明確なケースは、不要な費用が含まれている可能性があります。

チェックポイント:

  • 足場代・塗料代・高圧洗浄・養生・各工程の人工代が個別に記載されているか?
  • 付帯部(雨樋・破風板・軒天など)の項目が省略されていないか?

2. 塗料のグレードがやたらと高い

まだ築10年未満の住宅に、20年耐久の無機塗料やフッ素塗料をすすめられるなど、必要以上に高価な塗料を選ばされているパターンも見受けられます。
住宅の築年数や素材に合った塗料選びが大前提です。

見直すべきポイント:

  • 本当にその耐用年数が必要なのか?
  • ラジカル系やシリコン系など、コスパに優れた選択肢を検討したか?

3. 相場より高い足場代・付帯部工事費

足場代や雨樋・破風板の塗装費用が相場より2〜3割高いケースもあります。とくに、「高所作業だから」と割増請求されている場合は冷静に再確認しましょう。

目安として:

  • 足場代は外壁面積100㎡で15〜20万円程度が一般的
  • 付帯部の塗装は5〜15万円前後が相場

見積もりが高すぎると感じたら「外壁塗装の値段が高すぎると感じたら読むページ|見積もり再チェック術」でも解説していますのでご覧ください。

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今すぐできる!見積もり内容のチェックリスト10項目

外壁塗装の見積もりを受け取ったら、「相場に対して妥当か?」を冷静にチェックすることが大切です。ここでは、プロの目線で見る見積もり確認の10項目チェックリストを紹介します。

以下に当てはまる項目が多い場合、高すぎる・不透明な見積もりの可能性があります。

チェックリスト

  1. 工事項目が「一式」ばかりで、内訳が書かれていない
  2. 使用塗料の商品名とグレード(耐用年数)が明記されていない
  3. 塗装面積が「建坪」ではなく「外壁面積」で算出されているか
  4. 足場代が相場(15〜20万円前後)より極端に高い
  5. 高圧洗浄や養生費用が別途で上乗せされていないか
  6. 付帯部(雨樋・破風板・軒天など)の塗装内容が明記されているか
  7. 下塗り・中塗り・上塗りの各工程が分けて記載されているか
  8. 工期や施工日数に関する記載があるか
  9. アフター保証(塗膜保証や施工保証)の有無と年数が記載されているか
  10. 値引き額の理由や根拠が示されているか(過剰値引きは要注意)

このチェック項目をもとに、複数社の見積もりを比較・精査することが最も重要です。「言われるがままに契約」してしまうと、後から後悔するケースも多いので、少なくとも3社以上の相見積もりを取り、内容の透明性を比較することをおすすめします。

見積もりの比較については「外壁塗装はなぜ業者によって価格が違う?見積もりの比較ポイントを解説」でも解説していますのでよかったらご覧ください

2025年の最新!外壁塗装の全国平均価格と地域別相場

2025年現在、外壁塗装の価格は全国的に上昇傾向にあります。人件費や塗料価格の高騰、さらには資材コストの値上がりなどが影響しており、過去と同じ内容でも見積もり額が1〜2割高くなることも珍しくありません。

ここでは、全国平均価格と関東圏の地域別相場を紹介します。

全国平均価格(2025年時点)

工事内容坪数目安平均価格(税込)
外壁塗装一式30坪約90万〜110万円
高耐久シリコン塗料30坪約100万〜130万円
無機・フッ素塗料30坪約130万〜160万円
足場代(単独計上)約15万〜25万円

※価格は一戸建て住宅を想定した目安です。

地域別:関東圏の相場比較(30坪程度の戸建)

地域シリコン塗装相場無機塗装相場
埼玉県約95万〜125万円約125万〜155万円
千葉県約90万〜120万円約120万〜150万円
東京都約100万〜130万円約130万〜160万円
神奈川県約100万〜135万円約135万〜165万円

都市部は人件費・施工費ともに高くなりやすいため、地域差が出ます。
特に東京都・神奈川県は相場がやや高めになる傾向です。

注意点:

  • 使用する塗料のグレード
  • 外壁の素材(モルタル・サイディングなど)
  • 傷み具合(下地補修の有無)
    によっても価格は大きく変わります。

価格だけで比較せず、塗料の種類・保証内容・職人の質なども踏まえて判断するのがポイントです。

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「とりあえず安い業者」は危険?価格だけで決めるリスクとは

成瀬 匠

安さだけで業者を選ぶと、職人の質や塗料のごまかし、アフター対応の悪さなど思わぬリスクが多いので要注意。価格の“理由”を確認しよう。

「とにかく安く済ませたい」という気持ちはよくわかります。私自身、家を建てたときには出費がかさみ、外壁塗装にも予算を絞ろうとした経験があります。しかし、外壁塗装は“安かろう悪かろう”が実際に多い業界。値段だけで選んでしまうと、後から思わぬトラブルや追加出費につながる可能性があります。

ここでは、「安すぎる見積もり」に潜む代表的なリスクを解説します。

よくある“安さの裏側”とそのリスク

1. 職人の質が保証されない
→ 経験の浅い職人や下請け業者に任せることで、仕上がりのムラや早期の劣化が起こりやすくなります。

2. 塗料がグレードダウンされている
→ 見積もりには「シリコン塗料」と記載があるのに、実際には安価なアクリル塗料を使われるケースも。専門的なチェックをしないと見抜けません。

3. 工程を省略して工期短縮される
→ 本来3回塗りすべきところを2回塗りにされると、当然耐久性が落ちます。目に見えない工程ほど手を抜かれやすいのが実情です。

4. アフターサービスがない/すぐ連絡が取れなくなる
→ 安さ重視の業者に限って、完工後の対応が不誠実なことも。保証書があっても意味を成さないことがあります。

結論:安さの「理由」が明確でなければ避けるべき

仮に価格が安くても、「なぜ安くできるのか」の根拠が明示されていれば問題はありません。
たとえば自社職人による直営施工で中間マージンをカットしている、地域密着で広告費を抑えている、などは納得できる理由です。

しかし、理由もなく相場より極端に安い業者は要注意。あとから追加請求が発生したり、施工後すぐに不具合が出るケースも多いため、価格だけで判断せず、内容と信頼性を見極めることが重要です。

プロが教える!見積もりの“ウラ”を見抜く3つの質問テクニック

見積もりのテクニックの要約
  • 塗料の種類・耐用年数を具体的に聞く
  • 3回塗りの内訳(下塗り・中塗り・上塗り)を確認
  • 保証内容とアフター対応の有無を質問する

外壁塗装の見積もりを受け取ったとき、「これって妥当なの?」と不安になった経験はありませんか?
私も現役時代に何度も「相場より高い気がするんですが…」と相談を受けました。

見積もりの“中身”を見極めるには、単に金額を見るだけでは不十分。むしろ、「どこまで説明してくれるか」を見ることの方が大切です。

ここでは、見積もりの真偽を見極めるために有効な質問を3つ紹介します。

質問①「塗料は何を使い、耐用年数はどれくらいですか?」

これは塗料のグレードと価格の妥当性を見極める質問です。
優良業者であれば、具体的なメーカー名・製品名(例:エスケー化研のプレミアムシリコンなど)を明示し、耐用年数の目安も教えてくれます。

逆に、「シリコンです」「10年持ちます」だけで終わる業者は、知識が浅い or 説明責任を果たさない可能性が高いです。

質問②「3回塗りの内訳はどうなっていますか?」

外壁塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本です。
ここで「中塗りと上塗りは同じ塗料です」「下塗りは密着性のある専用塗料を使用します」など、具体的に説明できるかがポイントです。

不透明な業者は、「2回塗りでも十分です」と言って工数を減らし、人件費を浮かせることも。

質問③「保証内容とアフターフォローはどうなっていますか?」

「工事後の保証があるか」は重要です。
優良業者は最長10年保証+無料点検などの制度があり、書面で保証書を発行します。
さらに、電話やLINEなどでアフターフォロー窓口があるかもチェックしましょう。

この質問に対して「施工には自信があるので保証はいりません」と返されたら、警戒すべきです。

質問の反応で“誠実度”が見える

これらの質問を投げかけたとき、面倒がる業者や答えが曖昧な業者は避けた方が無難です。
逆に、時間をかけて丁寧に説明してくれる業者であれば、信頼できる確率は高くなります。

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値引き交渉はできる?適正価格に近づけるポイント

外壁塗装は高額な工事。できることなら少しでもコストを抑えたいと思いますよね。
結論から言うと、外壁塗装でも“適切な範囲での値引き交渉”は可能です。

ただし、やり方を間違えると信頼関係を壊してしまうこともあるため、注意が必要です。

値引き交渉のタイミングは「相見積もり後」

複数社から見積もりを取ってから交渉するのがベストです。
他社の価格帯を把握したうえで

「A社は同じ内容で〇万円安かったのですが、御社にお願いしたい気持ちもあります。ご相談できますか?」

といった柔らかい言い回しがおすすめです。

値引きの目安は5~10%が限度

業者も人件費・材料費など原価があるため、10%を超える大幅な値引きは現実的ではありません。
逆に言えば、「30万円値引きします!」のような営業は、最初から高額に見積もっていた可能性も…

適正価格を把握するには、複数社の見積もり比較が前提になります。

値引きよりも「付加価値」を狙うのもアリ

価格交渉だけでなく、

  • 雨樋の清掃サービス
  • 点検年数の延長
  • カラーシミュレーションの追加提案

といった付帯サービスを追加してもらう交渉も有効です。

値引き=信頼を損なうリスクも

あまりに強引な値引き交渉をすると、「このお客さんは価格しか見ていない」と受け取られてしまう可能性もあります。

職人との信頼関係があってこその工事ですから、価格と品質のバランスを意識した対話が大切です。

まとめ:高額な塗装費、納得して契約するために必要なこと

外壁塗装は、決して安くない買い物です。だからこそ「高すぎるかも…?」と感じたときには、その直感を大切にすべきです。

ただし、単純に「安い業者を選ぶ」のは危険です。大切なのは、見積もりの中身をしっかり精査し、価格の根拠を確認すること。そのうえで、自分の家にとって必要な工事かどうかを判断しましょう。

本記事の振り返りポイント

  • 外壁塗装の相場は30坪戸建てで80万~150万円前後が一般的
  • 「高すぎる」と感じたら、まずは見積もりの内容を比較
  • 見積もりをチェックすべき6つの項目を確認
  • 怪しい業者を見抜くための3つの質問テクニックを実践
  • 値引き交渉は相見積もり後が基本、5~10%が目安
  • 無理な値引きより「追加サービス」の交渉も効果的

最後に:納得できる塗装を実現するために

「なんとなく高いけど、まあ仕方ないか…」とそのまま契約してしまうと、後で後悔するケースもあります。
納得できる金額・内容で契約するには、比較・確認・質問の3ステップが欠かせません。

不安があれば、第三者の専門家に見積もりをチェックしてもらうのも一つの方法です。
また、無料で相見積もりが取れるサービスを活用することで、費用も工事の質も納得いく業者に出会える可能性が高まります。

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