「ピンポンが鳴って出てみたら、また外壁塗装の営業だった…」
そんな経験、ありませんか?
外壁塗装の訪問営業は年々増えており、中にはしつこく何度も来る・断っても引き下がらない・不安をあおるような営業トークをしてくるといった悪質なケースも少なくありません。
この記事では、元塗装職人として実際に現場で数多くの相談を受けてきた私が、しつこい訪問営業の撃退法・断り方・注意点を具体的に解説します。
- 外壁塗装の訪問営業がなぜ増えているのか
- 営業がしつこいときの具体的な断り方
- 詐欺まがいの業者を見抜くチェックポイント
- 本当に必要な塗装かどうか見極めるコツ
- 優良業者の探し方と比較の方法
外壁塗装の訪問営業が増えている理由とは?
- 営業増加は競争激化
- 高齢家庭が狙われやすい
- 成約率が高いため常習
近年、「また塗装の営業が来た」「何度もピンポンされる」といった声が増えています。実はこの背景には、塗装業界全体の構造的な事情があります。
ここでは、なぜ訪問営業が増えているのか、その根本理由をわかりやすく解説します。
1. 塗装業界の競争が激化しているから
現在、塗装業者の数は全国に数万社以上あるとされ、小規模業者・一人親方も含めれば地域内でも飽和状態にあります。
その中で新規顧客を獲得するには、チラシ・ネット広告・紹介に加えて、“訪問営業”が最も即効性のある手法とされています。とくに職人上がりの会社や営業専門業者が、飛び込み営業を重視しているのが現状です。
2. 高齢者や一人暮らし世帯を狙いやすいから
外壁塗装の営業は、ターゲットを高齢者世帯や昼間在宅の家庭に絞っていることが多いです。
- 「屋根が傷んでますよ」
- 「外壁にヒビが入ってますね」
- 「このままだと雨漏りします」
といったセリフで不安をあおり、判断力の弱い相手をその場で契約に持ち込もうとする手法が使われます。特に築10年以上の一軒家が狙われやすい傾向です。
3. 訪問営業は“数字が取れる”からやめられない
実際、訪問営業は**成約率が一定以上あるため、業者にとっては非常に“効率の良い営業手法”**とされています。
うまくトークを組み立てて契約を取れれば、その日のうちに数十万円〜100万円単位の売上になることもあるため、営業専用チームを雇っている塗装会社も存在します。
つまり、業者側の事情と、ターゲットになりやすい住環境とが重なり、訪問営業は今も続いているのです。
よくあるしつこい営業トークとその心理戦
- 不安をあおるのが常套手段
- 今すぐ契約を迫ってくる
- 専門用語で煙に巻く手法も
訪問営業でよく使われるのが、“言葉巧みに不安をあおり、冷静な判断を奪う”という営業トークです。
ここでは、実際に多くのご家庭で使われている典型的なトーク例と、その心理的なねらいを解説します。
トーク①「このままだと雨漏りしますよ」
もっとも多いのがこのセリフ。たしかに外壁や屋根は年数が経つと劣化しますが、専門的な診断なしに即「雨漏りする」と断定するのは不自然です。
これは、「今すぐ直さなければ危ない」という緊急性を演出して契約を急がせる心理戦です。
トーク②「今なら足場代無料でやります!」
これは一見お得に見えるトークですが、実際は他の項目に上乗せされているだけというケースがほとんど。
“今だけ”という限定感を出すことで、「判断を先送りできない」と冷静な思考を封じるテクニックです。
トーク③「この家、そろそろ限界ですね」
塗装の専門知識がない人からすると、業者の口調や雰囲気に「この人、プロっぽい」と信じ込んでしまうことがあります。
さらに、「近くの家もやってます」「業界では常識なんですよ」と言われると、自分だけが無知だと思わされる心理が働きます。
トーク④「今ならモニター価格でご案内できます」
よくある“モニター商法”も警戒が必要です。実態は通常価格で施工し、あとから「口コミ投稿してくれればOK」と言うだけで、割引にはなっていないことも。
これらのトークの共通点は、「不安+急がせる+専門性を装う」の三段構え。
営業マンがやたら饒舌だったり、こちらが質問しても煙に巻かれるような印象があるときは、危険信号だと疑ってください。
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▶ 今すぐ見積もりチェック今すぐできる!しつこい営業の断り方・撃退フレーズ集
- はっきり断るが基本
- 家族不在を理由に使う
- 法的措置をちらつかせる
「もう結構です」と言っても帰ってくれない、何度も来る…
そんなときに有効な、しつこい訪問営業を撃退するフレーズと対応術をここでご紹介します。
ポイントは「曖昧にせず、きっぱりと」「論点を与えない」ことです。
基本フレーズ①「必要ありませんのでお引き取りください」
もっともシンプルで効果的な断り文句です。
笑顔や愛想は不要。はっきり目を見て言うことで、“押せばいけそう”と思わせない雰囲気を出すことが大切です。
フレーズ②「家族に相談しないと決められません」
一人で対応している場合は、“家族の判断が必要”という立場を取るのが安全です。
「本人がいないと契約できません」と伝えれば、営業側も引くしかありません。
フレーズ③「自治体と相談してから決めます」
公的機関の名前を出すのも有効です。
「市役所の無料点検で確認してからにします」などと言えば、軽々しく口出しできない空気を作ることができます。
フレーズ④「名刺とパンフレットだけ置いてください」
その場では契約しない意志を明確にしつつ、連絡先だけ受け取る形。
※ただしこれは、時間を稼ぎたいとき限定。営業の再訪を招く可能性もあるため、基本は即断が望ましいです。
フレーズ⑤「これ以上の訪問は迷惑です。録音しますよ」
ここまで来ても引き下がらない場合、“録音・通報”を示唆するのが最終手段です。
玄関先に録音機器を置く、スマホを見せるなどするだけでも、態度が一変するケースは多いです。
訪問営業は、あいまいな返事をすると「押せば契約できる」と判断されてしまいます。
毅然とした態度が最大の防御策です。
断ってもしつこい…悪質業者に共通する特徴とは?
- 名刺を渡さない業者は注意
- 「今すぐ塗らないと危険」は疑う
- 点検を装って屋根に上がる手口も
「断ったのに翌週また来た」「何度もインターホンを鳴らされる」
そんな“しつこさの度が過ぎた訪問営業”には、悪質業者ならではの共通パターンがあります。
ここでは、要注意な訪問業者の見抜き方を解説します。
1. 名刺や会社情報を出さない・あいまいにする
まともな業者であれば、名刺・会社パンフレット・所在地などをきちんと提示します。
それがない、もしくは「名刺は切らしていて…」「あとで渡します」などと身元をぼかすような対応をしてくるなら要警戒です。
2. 「今すぐ塗らないと危ない」と不安をあおる
よくあるのが、屋根や外壁を見て「このままじゃ雨漏りしますよ」と断定してくるパターン。
その場での目視だけで確実に劣化状態を判断することはできません。
緊急性をアピールして即契約に持ち込もうとする業者は危険です。
3. 「無料点検します」と言って屋根に上がる
点検と称して屋根に登り、わざと瓦をずらしたり、壊れている写真を撮って不安をあおる業者も存在します。
許可なく屋根に登るのは危険行為であり、不法侵入にあたるケースすらあるので絶対に断りましょう。
4. 相場より極端に安い or 大幅な値引きを提示してくる
「今日決めてくれたら30万円値引きします!」など、ありえない割引を提示する業者は要注意。
そもそも本来の見積もりが不当に高かったか、内容を省いて手抜き工事をする可能性が高いです。
5. クーリングオフ制度の説明がない
訪問販売は法律上、8日以内であれば無条件で契約を解除できるクーリングオフ制度の対象です。
これを説明せずに書類を急かしたり、「もう取り消せませんよ」と言う業者は完全アウトです。
こうした特徴が1つでも当てはまるなら、その場で契約せず、冷静に情報収集するのが鉄則です。
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▶ 今すぐ見積もりチェック本当に塗装が必要な家か判断する3つのチェック方法
- 築10年超で劣化点を確認
- チョーキング現象をチェック
- 自治体の無料診断も活用
訪問営業に「このままだと危ないですよ」と言われても、本当に塗装が必要かどうかは自分で冷静に判断することが大切です。
ここでは、専門家でなくてもできる「外壁劣化のセルフチェック方法」を3つご紹介します。
① 築年数と前回の塗装からの経過年数を確認する
外壁塗装の目安は築10年または前回の塗装から10年経過した頃です。
ただし、立地条件や使用塗料によって差はあるため、年数だけで即判断せず、あくまで“目安のスタートライン”と考えてください。10年ごとに本当に再塗装が必要なのかが気になりましたら「外壁塗装の相場とタイミング|「10年ごと」が本当に正解?」で詳しく解説していますのでぜ、ひご覧になってください
② 外壁を手でこすって「チョーキング」が出るかを見る
外壁を指で軽くなぞって、白い粉が指に付く状態を“チョーキング現象”と呼びます。これは塗膜が劣化し始めているサイン。
これが起きていれば、塗り替えを検討するタイミングに入っていると考えられます。
③ クラック(ひび割れ)やコケ・汚れを観察する
- 外壁に0.3mm以上のひび割れがある
- カビ・藻・コケが繁殖している
- 塗装が剥がれて下地が見えている
こうした症状があれば、外壁が雨水や紫外線から家を守れなくなっている状態です。
番外:自治体の無料住宅点検を活用する
自治体によっては、シルバー人材や建築士による無料点検制度を実施している場合があります。
訪問業者ではなく、中立的な立場の点検者からアドバイスを受けることが安心感にもつながります。
自分での確認だけでは不安な場合、信頼できる業者に無料診断を依頼するのも選択肢のひとつです。
ただし「無料=その場で契約」ではないことを忘れず、じっくり比較する姿勢を持っておきましょう。
信頼できる業者は訪問ではなく「選ぶ」もの
- 優良業者は紹介か比較経由
- 見積もりは3社以上で比較
- 「説明力」が信頼のカギ
しつこい訪問営業に悩んでいる方に伝えたいのは、本当に信頼できる塗装業者は、自分から選んで見つけるべき存在だということです。
実績があり、技術力のある業者は、飛び込み営業で契約を取らなくても紹介や口コミで仕事が回っているのが現実です。
「来る業者」より「選ぶ業者」を重視すべき理由
訪問営業は、言い換えれば「仕事が足りていないから取りに来ている」状態。
もちろんすべてが悪質ではありませんが、訪問だけで判断するのはリスクが大きいです。
一方で、自分で比較・検討して選んだ業者であれば、工事内容や対応力を納得して契約できるため、トラブルも格段に減ります。
優良業者を見つける3つのルート
- 知人や近隣からの紹介
実際の施工事例を見られ、信頼性が高い - 地域密着業者の口コミ・評判確認
Googleマップや施工会社のホームページでの実績・評価をチェック - 一括見積もりサイトを活用する
複数の塗装業者を一度に比較でき、価格・内容・対応の違いが明確になる
見積もりは「3社以上比較」が基本
1社だけの見積もりでは、その内容が妥当かどうか判断できません。
最低でも3社、できれば4〜5社比較して、価格だけでなく以下の点にも注目しましょう:
- 工事の説明が丁寧か
- 塗料や保証の内容が具体的か
- 担当者の対応が誠実か
「説明力」と「対応力」は信頼のバロメーター
質問に対して、専門用語を使わず丁寧に説明してくれるかどうか。
こちらの不安に真摯に向き合ってくれるかどうか。
実は、この“説明力”と“対応力”こそ、信頼できる業者かどうかを見抜く最大のポイントになります。
次は最終章として、この記事全体の要点を振り返りながら、「訪問営業にどう対応すべきか」「信頼できる塗装業者と出会うにはどうすればいいか」を総まとめします。
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▶ 今すぐ見積もりチェックまとめ|しつこい訪問営業に惑わされないためにできること
- 営業は断ってOK
- 焦らず冷静に比較を
- 必要なときにこちらから選ぶ
外壁塗装の訪問営業は、家を所有していれば一度は経験する可能性がある厄介な存在です。
中には誠実な業者もいますが、残念ながら「しつこい」「強引」「不安をあおる」といった悪質な営業手法で契約を迫ってくるケースも少なくありません。
そうした営業に振り回されないためには、まず「訪問されたからといって応じる義務は一切ない」という意識を持つことが大切です。必要がなければ、きっぱりと断る。
家族や自治体に相談する意思を伝える。録音やクーリングオフの制度に触れるなど、毅然とした態度を取ることで、相手に“押せない空気”を伝えることができます。
また、「本当に今塗装が必要なのか?」を自分で判断する目を持つことも重要です。築年数や外壁の状態をチェックし、不安があれば中立的な機関や複数業者に相談しましょう。焦って決める必要はありません。
そして何より大事なのは、信頼できる業者は“向こうから来るもの”ではなく、“自分で選ぶもの”だということ。紹介や地域の口コミ、一括見積もりサイトなどを活用し、価格だけでなく対応力や説明力も含めて、納得できる業者を見極める姿勢があなたの家を守ります。
「今すぐ塗らないと危険です」という言葉よりも、「本当に必要かどうかを冷静に判断する力」。これこそが、しつこい訪問営業に惑わされず、後悔しない外壁塗装を実現するための一番の武器です。
最後に:不安をあおる人ではなく、納得させてくれる人に頼ろう
訪問営業は、こちらが“知らない”ことを逆手にとって話を進めてきます。
でも本当に信頼できる業者は、あなたが納得するまで丁寧に説明し、決断を急がせないのが普通です。
しつこい営業には毅然と対応し、本当に必要なときに、あなた自身が選んだ業者と、納得のいく塗装工事を行ってください。
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ことで、 実際の工事費用に「中間マージン」が上乗せされてしまうことも少なくありません。
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