外壁塗装の業者選びで失敗しない7つのチェックポイント

外壁工事のチェックポイント

「そろそろ外壁塗装を考えなきゃ」と思い立って業者を探し始めたものの、「どこに頼めばいいかわからない」と感じた方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装は費用が高額で、業者によって施工品質やアフター対応に大きな差があります。ネット検索をしても似たような会社ばかりが出てきて、正直「どこも同じに見える」と迷ってしまう方も少なくありません。

私も実際にマイホームの外壁塗装を依頼する際、たくさんの業者を比較しながら、何度も悩みました。

この記事では、外壁塗装の業者選びで失敗しないために、必ず確認すべき7つのチェックポイントを分かりやすく解説します。専門家の視点から「ここだけは絶対に押さえておくべき」という実用的な基準をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • 外壁塗装の業者選びでありがちな失敗パターン
  • 依頼前に必ず確認したいチェックポイント7つ
  • トラブルを避けるための見積もり・契約の注意点
  • 信頼できる業者を見極める判断材料
  • 補助金・火災保険の対応力で損しない方法
目次

なぜ外壁塗装の業者選びで失敗する人が多いのか?

外壁塗装は「どこに頼んでも同じ」と思われがちですが、実際には業者ごとに対応や技術、価格、保証体制に大きな差があります。そのため、選び方を間違えると、数十万円単位の損や、施工後のトラブルに発展するケースも少なくありません。

ここでは、よくある失敗の原因を4つご紹介します。

1. 費用だけで業者を選んでしまう

「とにかく安い業者にお願いしたい」という気持ちは当然です。しかし、外壁塗装には材料費・人件費・足場代・下地処理などさまざまな工程が含まれています。

極端に安い見積もりには「工程の省略」「質の低い塗料使用」「経験の浅い職人による施工」など、何かしらのリスクが隠れていることも。結果として、数年で塗装が剥がれるなどの再工事が必要になり、かえって高くついてしまうこともあります。

2. 「外注業者」だと気づかずに契約してしまう

見積もりや契約時は親切でも、実際の工事は別の会社(下請け業者)に任せきりというケースも少なくありません。

下請け業者の質に差があると、「頼んだ内容と違う」「現場の職人に話が通じていない」といったトラブルが起こる可能性があります。

特に営業だけを請け負っている会社や、工事の中身に責任を持たない会社には要注意です。

3. 見積書の中身が不明瞭で判断できない

「外壁塗装 一式:○○万円」というような、曖昧な記載の見積書は危険です。

  • 使用する塗料の種類やグレード
  • 塗装面積(㎡)
  • 工程の内訳(高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗りなど)
  • 足場・養生・付帯部の有無

これらが明確に書かれていないと、他社との比較ができませんし、後から追加費用を請求されるリスクもあります。

4. 口コミや評価が少なく、判断材料が足りない

「よく見かける業者だから安心」と思って調べても、Googleマップや口コミサイトに情報がほとんど載っていない…というケースもあります。

実際に依頼した人の声がなければ、営業トークやパンフレットだけでは本当のところがわかりません。

こうした情報不足の中で契約してしまうと、後悔するリスクが高まります。

成瀬 匠

塗装工事は塗ると見えなくなるからか「安かろう悪かろう」が本当に多いです。価格よりも、内容と信頼で選ぶことが後悔しないコツです!

失敗しないための7つのチェックポイント

外壁塗装業者選びで後悔しないためには、最低限チェックすべきポイントがいくつかあります。これから紹介する7つの項目を意識して比較・検討することで、「安かろう悪かろう」な業者を避け、満足のいく塗装工事につなげられます。

① 現地調査を丁寧に行ってくれるか

良い業者は、見積もり前に必ず「現地調査」を丁寧に行います。屋根や外壁の劣化状況を確認し、写真やメモを取りながら具体的な提案をしてくれる業者は信頼性が高いです。

逆に、「訪問してすぐに金額を提示する」「屋根に登らず遠目で済ませる」ような業者には注意が必要です。

② 見積書の内容が明確で内訳が細かいか

見積書は、「一式○万円」ではなく、以下のように細かく記載されているかをチェックしましょう。

  • 塗料の種類・グレード
  • 塗装面積(㎡数)
  • 工程の内訳(洗浄・下塗り・中塗り・上塗り)
  • 足場・養生・付帯部の施工内容

これらが明確に記載されていれば、他社との比較も容易になりますし、後からのトラブルも避けられます。

③ 自社施工か下請け依存か

すべての会社が自社施工とは限りません。「営業だけ自社で行い、実際の工事は別会社(下請け)に丸投げ」というケースも多いです。

自社施工であれば、担当者とのやりとりが職人にも正確に伝わりやすく、責任の所在も明確です。特に「自社職人が在籍」「担当者が現場に同行する」といった体制の業者は安心です。

④ 保証制度が明記されているか

塗装工事には「施工後の保証」があるのが一般的です。保証内容や期間が書面で明示されているかを確認しましょう。

例えば、

  • 外壁塗装:5年〜10年
  • 屋根塗装:5年〜8年

といった目安があります。「口約束だけ」の保証は無効ですので、契約前に必ず文書で確認してください。

⑤ 使用塗料やメーカーの説明が丁寧か

「塗料の種類は何を使うのか」「メーカーはどこか」「グレードの違いで何が変わるのか」など、丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。

逆に、「どの塗料でも大差ないですよ」と説明を省く業者には注意が必要です。塗料によって耐用年数や価格が大きく異なるため、詳しい情報提供は重要です。

⑥ 火災保険や助成金の知識があるか

自然災害(台風・雪・雹など)による外壁・屋根の破損があれば、火災保険を使える場合があります。こうした制度についてしっかり案内してくれる業者は、親身で良心的といえます。

また、自治体の補助金・助成金制度を把握しているかどうかも判断基準の一つです。

⑦ 口コミ・施工事例が豊富か

GoogleやSNS、ポータルサイト(例:ヌリカエ、外壁塗装の窓口など)に、実際の口コミや施工写真が豊富に掲載されている業者は、過去の実績がしっかりしています。

公式サイトで「施工事例」や「お客様の声」を定期的に更新しているかもチェックしましょう。

成瀬 匠

この7つを押さえておけば、業者選びで大きく失敗することはまずありません。焦らず、しっかり見極めていきましょう。

よくある失敗例と後悔の声

外壁塗装や屋根工事は、ほとんどの方にとって「人生で一度あるかないか」の大きな出費です。そのため、業者選びや契約の段階で後悔してしまうケースも少なくありません。ここでは、実際によくある失敗例と、後悔の声を紹介しながら、注意点を深掘りしていきます。

「安さだけで決めて後悔した…」

見積もりの中で最安値の業者に依頼したものの、仕上がりが雑だったり、1年も経たずに塗膜が剥がれてきたりするトラブルがあります。中には、

  • 高圧洗浄を省略
  • 下塗りを1回しかしていない
  • 安価な塗料にすり替えられていた

といった悪質なケースも。

金額だけで選ばず、「適正な内容か」を見極めることが大切です。

「見積書がざっくりしすぎてて比較できなかった」

「一式〇〇万円」とだけ記載された見積書では、他社との比較ができず、結果的に相場より高い費用を支払ってしまうことがあります。

見積書のチェックポイントを理解していないと、後になって「思っていた工事内容と違う」「ここまで高くなるとは思わなかった」と後悔する原因になります。

「説明が不十分で塗料のグレードが低かった」

契約時に詳しい説明がなかったため、「てっきり高耐久の塗料だと思っていたが、実は5年ももたないグレードだった」という声も。

塗料は見た目では判断できません。種類・メーカー・グレードを明確にし、書面でもらっておくことが大切です。

「保証が口約束だった」

施工後に不具合が発生した際、業者に連絡しても「保証はしていない」と言われた…という事例もあります。契約前に「保証内容」「期間」「保証書の有無」を必ず確認しましょう。

「書面がない=保証はない」と考えておいた方が無難です。

「訪問販売で即決してしまい高額請求に…」

突然訪問してきた業者に「今すぐやらないと危険」「今契約すれば値引きできる」と急かされ、その場で契約してしまったという失敗例も多くあります。

こうした業者は契約後の対応が雑で、解約も難しいケースがあるため、即決は禁物です。必ず複数社で比較しましょう。

成瀬 匠

契約前のひと手間が、失敗を防ぐ最大の武器になります!

見積もり・相談前に準備しておくこと

外壁塗装の見積もりや相談をスムーズに進めるためには、依頼者側でも事前準備が欠かせません。ここでは、業者に相談する前にやっておきたい3つの準備を解説します。

1. 現在の建物の状態を確認・記録する

まずは、自宅の外壁や屋根の現状を自分でもある程度把握しておきましょう。

  • 外壁にヒビがあるか
  • 色褪せ・汚れの有無
  • コーキング(目地)の劣化
  • 屋根材の剥がれや錆

など、気になる部分をスマホで写真に撮っておくと、業者との相談も具体的になります。

2. 希望条件・予算の整理

「どんな色にしたいか」「何年くらいもたせたいか」「遮熱効果は欲しいか」など、理想の条件を明確にしましょう。

また、予算の上限や「できれば火災保険・助成金を活用したい」といった希望も、事前に整理しておくことで業者からの提案も現実的になります。

3. 見積もりを取る業者候補を複数リストアップ

最初から1社に絞らず、最低でも3社は比較するのが理想です。地域密着の業者・大手のフランチャイズ・比較サイト経由で探すなど、異なる特徴を持つ業者を選ぶと、見積額やサービス内容の違いがより明確にわかります。

成瀬 匠

準備ができているお客様ほど、納得できる工事につながります。まずは自分の希望を明確にしておきましょう!

よくある質問(FAQ)とその回答

外壁塗装を初めて検討する方にとって、分からないことや不安な点は多くあるかと思います。ここでは、よく寄せられる質問とその回答を分かりやすくご紹介します。

Q1. 外壁塗装って何年ごとにやればいいの?

A. 一般的には10〜15年に一度が目安とされています。ただし、使用されている塗料の種類や立地条件(紫外線・雨風の影響)によっても異なるため、状態に応じて早めの塗り替えが必要なケースもあります。

Q2. 塗装の色って後から変更できる?

A. 基本的には塗装前の段階で最終決定します。色見本やカラーシミュレーションを使って慎重に選びましょう。一度塗ってしまうと変更はできないため、後悔のないようにご家族とも相談しながら決めるのがベストです。

Q3. 雨の日でも工事はするの?

A. いいえ、雨の日は原則として塗装作業は中止になります。塗料が乾かず不具合の原因になるため、施工期間が延びることもありますが、品質を保つための大切な判断です。

Q4. 火災保険って本当に使えるの?

A. 条件を満たせば外壁や屋根の修理に火災保険が適用される場合があります。たとえば「台風で屋根が破損した」といった自然災害が原因の場合、保険会社の認定を受けて費用の一部または全額が補償されることも。対応実績のある業者を選ぶと申請サポートも受けられて安心です。

Q5. 追加料金が発生することはありますか?

A. あります。たとえば工事中に隠れていた劣化が見つかるなど、やむを得ず追加工事が必要になる場合です。ただし、信頼できる業者であれば、事前に説明・相談のうえ対応してくれるので安心できます。

まとめ|後悔しないために大切なこと

外壁塗装は、見た目の美しさだけでなく、住まいの寿命や資産価値にも大きく影響する重要な工事です。しかし、業者の選び方を間違えたり、確認不足のまま契約を進めてしまうと、「思ったより高かった」「対応が雑だった」「保証がなかった」など、後悔するケースが後を絶ちません。

この記事でご紹介した「業者選びの7つのチェックポイント」は、まさにそうした失敗を防ぐための指針です。とくに重要なのは以下の3点です。

  • 1社だけで決めず、必ず相見積もりを取ること
  • 保証やアフターサービスの内容を事前に確認すること
  • 火災保険や助成金の対応力がある業者か見極めること

私自身、家を建てたときに「どの業者を信じていいかわからない」と悩んだ経験があります。そのとき救いになったのが、第三者の意見や、複数業者の見積もりをじっくり比較したことでした。

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