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【注意】火災保険を悪用する業者に注意!正しい申請方法とは

近年、火災保険を使ったリフォームや修繕工事が注目を集めています。
「無料で屋根が直せる」「保険で自己負担ゼロ」といった甘い言葉に惹かれた方も多いかもしれません。

しかしその一方で、火災保険を悪用する悪質な業者によるトラブルも急増しています。
実際、「保険が下りると言われて契約したのに、結局全額自腹だった」「申請代行してくれたはずなのに、保険会社から詐欺の疑いで通知がきた」といった声も少なくありません。

私も元塗装職人として、火災保険の仕組みをよく知らずに業者に丸投げしてしまい、損をされたお客様を多く見てきました。
だからこそこの記事では、火災保険を正しく活用するために知っておくべき注意点と申請の基本ルールをわかりやすくお伝えします。

成瀬 匠

この記事を読むことで、悪質業者に騙されることなく、「本当に保険が使えるかどうか」自分で判断できる力がつくはずです。

◼︎この記事でわかること(チェック項目)

  • 火災保険を悪用する業者の典型的な手口とその特徴
  • 実際に起きている火災保険トラブルの具体例
  • 火災保険を使える工事・使えない工事の違い
  • 正しい申請手順と必要な書類の内容
  • 保険金詐欺に問われないための注意点
  • 申請サポート業者に依頼するときの判断基準
  • トラブルを防ぐための事前チェックリスト
目次

火災保険リフォームが急増中|その裏でトラブルも多発

ここ数年で、「火災保険を使って屋根や外壁を修理できる」といったリフォーム案件が全国的に増えています。
特に台風や雪害の多いエリアでは、実際に自然災害による破損が起きており、保険申請が有効なケースも少なくありません。

実際、火災保険の補償対象には「風災・雪災・雹災(ひょうさい)」なども含まれており、
それに該当する損傷があれば、自己負担ゼロで修繕できる可能性があるのは事実です。

しかし――
その制度を“うまく使ってあげる”どころか、制度を「悪用する」業者が後を絶たないのが現実です。

「保険で無料修理できますよ」の甘い誘いに注意

訪問販売やチラシ、SNS広告などでよく目にするこの誘い文句。
中には本当に親切でサポート実績のある業者もいますが、中身をよく確認せずに契約すると、大きなリスクを伴います。

たとえば、

  • 実際は保険適用外の工事なのに、無理やり申請を進めてトラブルになる
  • 保険が下りなかった場合に「追加料金請求」される
  • 「うちはすべて代行します」と言われたが、虚偽申請になり詐欺扱いにされる

このようなケースが全国で多発しており、消費者庁や国土交通省も注意喚起をしています。

悪用の裏には「制度のスキマ」と「知識の差」

そもそも火災保険の申請は、原則として「契約者本人」が行うべきものです。
にもかかわらず、「申請はうちで全部やりますよ」と言ってくる業者が後を絶たないのは、
制度の仕組みが一般の方にとって分かりづらく、知識の差を悪用できてしまう環境があるからです。

火災保険は本来、正しく申請すれば大きな味方になります。
だからこそ、「使える場面」と「使えない場面」、「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を正しく理解しておくことが大切です。

次のセクションでは、火災保険を悪用する業者の典型的な手口について、実例を交えて詳しく解説していきます。
続けてご覧ください。

火災保険を悪用する業者の典型的な手口とは

「火災保険を使えば、実質0円で屋根も外壁も修理できますよ」
こんな言葉で近づいてくる業者、実は全国的に増えています。
中には本当に丁寧で良心的な業者もいますが、悪質な手口でトラブルを招く業者も存在するのが現実です。

ここでは、実際によくある火災保険を悪用する業者の典型的な手口を5つに分けて紹介します。

1. 無料点検を装って不安をあおる

最も多いのがこのパターン。
「お宅の屋根、ちょっと浮いてるかも…」「このままだと雨漏りしますよ」など、
専門知識がないお客様の不安を煽って契約に持ち込もうとする手口です。

しかも点検と言いながら、実際は屋根に上ってわざと壊したり、
過去の写真を見せて「これが今の状態です」とウソをつくケースもあります。

2. 「申請代行します!」とすべてを任せさせる

保険申請は原則「契約者本人」が行うべきですが、悪質業者は「全部うちでやります」と言い切ることがあります。
これは場合によっては**“虚偽申請”や“なりすまし”に該当し、保険金詐欺に問われるリスク**もある行為です。

また、書類の内容を勝手に書き換えられたり、連絡先を業者にしてしまうことで、本人が気づかないまま保険会社とやりとりが進むケースも。

3. 本来は保険対象外の工事まで請求する

火災保険で補償されるのは「自然災害による損害」が基本です。
経年劣化やデザイン目的のリフォームは対象外ですが、
悪質な業者はこれを隠して「全部保険でいけます!」と強引に勧めてきます。

保険が下りなかったときに“キャンセル不可”の契約になっており、全額自己負担させられるトラブルも発生しています。

4. 保険申請後に追加費用を要求してくる

「保険でカバーできなかった部分は実費でお願いします」と言って、
見積もり外の追加請求を工事後に突然持ち出してくるケースもあります。
この場合、契約時点で説明されていなかったり、書面に残っていないことが多く、泣き寝入りになる例が多数。

5. 「無料です」「自己負担ゼロ」を強調して即決を迫る

「今日契約してくれたら無料にします」
「保険で全部まかなえるので、実質ゼロ円です」
こうした“ウマすぎる話”をしてくる業者は、高確率でリスクを隠しています。

そもそも火災保険は、保険会社が審査して初めて支払いが決まるものであり、
確実に下りると断言できる業者は存在しません。

このような手口は年々巧妙化しており、「一見すると親切そう」に見えるケースも増えています。
だからこそ、甘い誘い文句に流されず、自分で正しい知識を持って判断することが大切です。

次のセクションでは、実際にこうした手口で被害にあった事例をご紹介します。
「どんな被害が、どのようにして起きたのか?」を知っておくことで、同じ失敗を防ぐことができます。

実際にあった火災保険トラブルの実例

「まさか自分が…」
火災保険の制度を信じてリフォームを依頼したのに、予想もしなかったトラブルに巻き込まれるケースが全国で相次いでいます。

ここでは、私が実際に相談を受けたケースや報道で話題となった3つの典型的なトラブル事例をご紹介します。
被害の実態を知ることで、自分自身のリスク回避に役立ててください。

事例1:保険が下りずに全額自己負担に…

千葉県の戸建てに住むAさん宅に、ある日「屋根の点検無料です」と訪問業者が来訪。
「火災保険で修理できますよ」と言われて契約したものの、後日保険会社から「自然災害とは認められない」と通知が届き、申請は不承認に。

業者側は「申請が通らなかったのはお客様都合」と言い、70万円の修理費を一括請求。
結局Aさんは泣き寝入り状態に…。

事例2:書類偽造で“共犯扱い”されかけた

東京都内のBさんは、業者に「申請はすべてこちらで代行します」と言われ、必要書類に署名。
ところが、業者が勝手に損傷の程度を“重度”と記載したり、実際に破損していない箇所まで含めて申請していたことが後で判明。

保険会社からBさんに連絡が入り、「虚偽申請の疑いがあります」と通告。
幸い、保険会社への説明で誤解は解けたが、あと一歩で詐欺の共犯にされるところだったという深刻なケースでした。

事例3:工事が雑すぎて再修理に…

埼玉県のCさん宅では、保険申請で「屋根の破損は風災」と認められ、工事を依頼。
ところが、実際の工事は下請け任せで、施工が非常に雑。
数ヶ月後に雨漏りが発生し、元請け業者に連絡しても「保証対象外です」との一点張り。

地元の別の業者に診断してもらうと、「明らかに施工ミス。材料の質も最低レベル」とのこと。
保険で受け取ったお金以上の費用が再修理にかかってしまったという、まさに二重被害の事例です。

このように、火災保険を使ったつもりが、逆に損をしたりトラブルに巻き込まれるケースは少なくありません。
だからこそ重要なのが、「保険の正しい申請方法を自分で知っておくこと」。

次のセクションでは、火災保険の正しい使い方と、申請手順の基本についてわかりやすく解説していきます。
制度を正しく理解すれば、火災保険はあなたの強力な味方になります。

火災保険の正しい申請方法とは?

火災保険は、正しく使えば屋根や外壁の修理費を大きく軽減できる非常に心強い制度です。
ただし、その反面、間違った使い方をすると保険金詐欺やトラブルに巻き込まれるリスクも。

ここでは、制度を安心して活用するために知っておくべき「正しい申請の基本ルールと手順」を解説します。

原則:申請は“契約者本人”が行う

火災保険の申請は、基本的に保険契約者自身が行う必要があります。
業者が「代行しますよ」と言ってきても、名義上は必ずご自身の責任で行うものです。

一部、写真の準備や見積書の作成などはサポートとして依頼することは可能ですが、
申請書の提出や説明対応は自分で行うのが安全です。

保険が適用される主な対象

火災保険がカバーするのは、以下のような「自然災害による突発的な損害」です。

  • 台風・強風で飛ばされた屋根材
  • 雹(ひょう)で割れた窓ガラスや雨樋
  • 大雪による雨樋・カーポートの破損
  • 落雷や突風による設備の破損

逆に、以下のようなケースは保険適用外です。

  • 経年劣化によるひび割れ・退色
  • 自然災害に関係ないデザイン変更
  • 故意・過失による破損
  • メンテナンス不足が原因の劣化

申請の基本的な流れ

  1. 被害の発生を確認したらすぐ保険会社に連絡
     → 被害の内容・状況を説明します
  2. 写真や見積書など必要書類を準備
     → 修理業者に調査と見積書作成を依頼
     → 被害箇所の写真も忘れずに撮影
  3. 申請書を記入し、必要書類とともに提出
     → 通常は数日〜2週間で審査が行われます
  4. 保険金の支払い通知が届き、入金される
  5. 入金後、工事を進めるのが基本
     ※中には「事前入金不可」の保険会社もあるため、確認を

保険金詐欺に問われないための注意点

火災保険の申請で一番やってはいけないのが「虚偽申請」です。

  • 壊れていない箇所を“壊れた”と申告
  • 工事していないのに請求だけする
  • 故意に壊してから申請する(※犯罪です)

これらはすべて、保険会社に発覚すれば詐欺罪に問われる重大なリスクです。
業者から「バレませんよ」と言われても、責任を問われるのは契約者本人ですので、絶対に避けましょう。

成瀬 匠

工事業者が自ら屋根を壊して保険会社から金銭を搾取して逮捕された事件も実際に起きています。

次のセクションでは、「じゃあ、申請を業者にサポートしてもらうのは危険なの?」という疑問にお答えします。
信頼できるサポート業者の見極め方や、依頼するときの注意点を詳しく解説します。

火災保険の申請サポート業者に依頼しても大丈夫?

火災保険の申請は基本的に「契約者本人」が行うべきものですが、実際には
「書類の準備が大変そう…」
「どうやって説明したらいいか分からない…」
という方も多く、申請サポートを行う業者に頼みたいという気持ちは自然なことです。

結論から言えば、“信頼できる業者”に部分的にサポートを依頼するのは問題ありません。

どこまでなら依頼してOK?

申請に必要な以下の項目については、業者に任せてもOKです。

  • 被害状況の調査・写真撮影
  • 修理見積書の作成
  • 補修計画のアドバイス
  • 必要書類の準備・書き方の説明

ただし、申請書への署名・提出・保険会社とのやり取りは「契約者自身」が行うことが原則です。

信頼できる業者の特徴とは?

安心して相談できる業者には、以下のような共通点があります。

  • 火災保険の仕組みを正しく説明してくれる
  • 書類の代筆や“なりすまし申請”は絶対にしない
  • 保険が下りなかった場合の対応が明確(キャンセル無料など)
  • 保険会社とのやり取りは契約者本人が行うよう促してくる
  • 実績や施工事例が豊富で口コミの評判も良い

また、「建設業許可」や「損害保険募集人資格」など、専門的な資格を持っているかどうかも信頼性を見極めるヒントになります。

まとめると、
申請のアドバイスや補助はOK、でも全部丸投げはNG。
信頼できる業者の力を借りながら、契約者自身が主体となって進めるのが、最も安心できる進め方です。

くらべる職人では経験豊富な現地調査スタッフが保険請求についてもアドバイスしております。

次のセクションでは、トラブルを避けるために工事前に行っておきたい**「事前確認とチェックリスト」**を紹介します。
ここまでの知識をもとに、実際の行動に落とし込めるようにまとめていきます。

トラブルを避けるためのチェックリストと対策

火災保険の申請や保険対応リフォームで失敗しないためには、「契約前にどれだけ確認できたか」がすべてです。
ここでは、悪質業者を避け、正しく制度を活用するためのチェックリストをまとめました。

申請を検討する前に、次の項目をひとつずつ確認してみてください。

✅ 見積もりは項目別に明細化されているか?

「工事一式:〇〇万円」ではなく、

  • 足場代
  • 材料費
  • 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)
  • 補修費
    などが明確に記載されているかを確認しましょう。

✅ 工事内容が保険適用範囲内か確認済みか?

  • 台風・風災・雪害などによる被害であるか?
  • 経年劣化や美観目的ではないか?
    この点は、自分でも保険会社に直接問い合わせるのが確実です。

✅ 業者の説明に「根拠」があるか?

  • どうして保険が使えるのか
  • 保険が通らなかった場合の対応はどうなるのか
  • 申請の流れをどこまでサポートしてくれるのか

これらの説明が曖昧だったり、「うちは全部やるので安心です」だけで終わる業者は要注意です。

✅ 口約束ではなく、すべて書面で確認しているか?

  • 契約書
  • 保証書
  • キャンセル条件
  • 工事工程表
    これらが書面で交付されているか、必ず確認してください。
    「とりあえず仮契約で」などとあいまいな話が出たら、一度冷静に持ち帰りましょう。

✅ クーリングオフの説明があるか?

訪問営業や突然の契約であれば、契約から8日以内であれば解約可能なクーリングオフ制度が使えます。
きちんと説明されているか、書類に記載されているかを見落とさないようにしましょう。

このチェックリストを活用することで、
「知らなかった」では済まされないリスクを未然に防ぐことができます。

最後に、ここまでの内容を踏まえて、火災保険を正しく活用するための総まとめと、安心できる業者選びの第一歩についてお伝えします。
次のセクションで、行動につながる締めくくりをお届けします。

まとめ|火災保険は「正しく使えば」強い味方になる

火災保険は、本来とても心強い制度です。
自然災害による屋根や外壁の破損を、保険金で補えるのは大きなメリット。
ただし、それを逆手にとって制度を悪用する業者に引っかかってしまえば、保険どころか損をする結果にもなりかねません。

この記事では、以下のような内容をお伝えしました。

  • 火災保険を悪用する業者の典型的な手口
  • 実際にあったトラブル事例と被害内容
  • 正しい申請の流れと、やってはいけない申請例
  • 信頼できる業者の見極め方
  • 契約前に確認すべきチェックポイント

これらを知っておくだけで、**「だまされない・損しない・安心して使える」**という状態に一歩近づけるはずです。

火災保険は「知っているかどうか」で差がつく制度です。
そして、外壁塗装や屋根修理に関わる費用を抑えられるチャンスでもあります。
大切なのは、知識を持ったうえで、信頼できる業者と出会うことです。

成瀬 匠

火災保険が使えれば工事のコスパはかなり良くなるので保険対象に該当していたら絶対に利用しましょう!

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