「外壁塗装って、実際どんな流れで進むの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
見積もりを取ったものの、どこから手をつけていいのか分からず、なんとなく業者の言いなり…
私自身も家を建てたとき、外壁塗装の流れがわからずに不安だらけでした。
実は、外壁塗装は“段取り”を知っているだけで、費用や仕上がりに大きな差が出ます。
この記事では、塗装工事がスムーズに進むよう、準備〜契約〜施工〜完了確認までの全工程をわかりやすく解説します。

初めての方も、塗り替えを検討中の方も、ぜひ最後まで読んで後悔のない塗装工事に役立ててください。
◼︎「この記事でわかること」チェックリスト
- 外壁塗装の全体の流れ(準備〜完了)
- 工事前に準備すべきこととタイミング
- 見積もりから契約までの注意点
- 実際の施工工程と作業期間の目安
- トラブルを未然に防ぐための確認ポイント
- 施工完了後にやるべきことと保証内容
外壁塗装の流れを把握する重要性とは?
外壁塗装を検討し始めると、まずぶつかるのが「何から始めればいいのか分からない…」という不安です。
業者に相談すれば進めてくれるものの、流れや注意点を知らずに任せてしまうと、仕上がりや費用面で後悔するケースも少なくありません。
例えば…
- 思っていたより高額な追加費用が発生した
- 工事の説明が不十分で近隣とトラブルに
- 工事完了後に不備を見つけたが、対応してもらえない
こういったトラブルの多くは、「塗装の工程や段取りを知らなかったこと」が原因です。
外壁塗装は“流れ”で判断すべき工事
外壁塗装は一度きりの工事ではなく、「準備→見積もり→契約→施工→完了確認」という一連のステップで成り立っています。
その中で、施主として確認すべきポイントや判断すべきタイミングがいくつもあります。
特に以下の3つは、失敗を防ぐうえで非常に重要です。
- 工事前にどんな準備が必要か
- 契約時に何をチェックするべきか
- 工事後にどこを確認すればいいか
だからこそ、流れの全体像を知っておこう
この記事では、外壁塗装の一連の流れを、現場経験をもとにやさしく解説していきます。
工事前の心構えから、契約時の注意点、工事中に起きやすい疑問、完了後の確認ポイントまで、まるごと押さえておきましょう。
次のセクションでは、「塗装前にやるべきこと3つ」を具体的に解説します。



スタートの準備をしっかり整えることが、スムーズな工事と納得の仕上がりにつながるので、ぜひチェックしてくださいね。
【事前準備】塗装前にやるべきこと3つ
外壁塗装は、ただ「塗ってもらえば終わり」ではありません。
塗装の前にどんな準備をするかによって、工事のスムーズさや費用、仕上がりに大きな差が出ます。
ここでは、塗装前にやるべき準備として、特に重要な3つのポイントを紹介します。
1. 劣化状況を自分の目でチェックする
まずはご自身で、家の外壁や屋根にどんな症状が出ているかをざっくり把握しておきましょう。
チェックすべき主なポイントは以下の通りです。
- 外壁にヒビ割れ(クラック)がある
- チョーキング(触ると白い粉がつく)がある
- 塗装が剥がれていたり、色褪せしている
- 苔やカビ、サビが目立つ
- 雨漏りの兆候がある
劣化状況を把握しておけば、見積もり時の業者の説明が納得しやすくなり、不要な工事を避ける判断材料にもなります。
2. 希望の色やイメージをある程度まとめておく
塗装の色選びは工事の中でも悩みやすいポイントです。
事前に「こんな家にしたい」「近隣と調和する色がいい」など、イメージを固めておくと打ち合わせがスムーズに進みます。
インターネットや施工事例を見ながら、ざっくりとでも希望の系統(ベージュ系、グレー系など)を考えておくと良いでしょう。
3. 家族と予算や時期を相談しておく
いざ見積もりを取ってから「そんなに高いの?」「いつやるの?」と慌てないように、
予算の上限と工事の希望時期をあらかじめ家族とすり合わせておきましょう。
とくに以下の点は要チェックです。
- 火災保険の申請予定はあるか
- ローンや分割払いを希望するか
- 夏場や冬場など、避けたい時期があるか
この3点を押さえておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになり、納得感のある工事につながります。
次のセクションでは、いよいよ見積もりと業者選びについて。



失敗しないために押さえておきたい「契約前のコツ」を解説していきます。
【見積もり・契約】失敗しない業者選びのコツ
外壁塗装で「仕上がりに満足できた」「費用が妥当だった」と感じられるかどうかは、
どんな業者に依頼するかで9割が決まると言っても過言ではありません。
ここでは、トラブルを避けるために押さえておきたい「見積もり・契約前のチェックポイント」を紹介します。
1. 相見積もりは2〜3社が基本
1社だけの見積もりでは、価格や工事内容の妥当性が判断できません。
相見積もりを2〜3社から取ることで、「相場観」と「業者の対応力」の両方が見えてきます。
- 極端に安い or 高い見積もりがあるか
- 工事内容に抜けや過剰な項目がないか
- 質問に対して丁寧な説明があるか
こうした点を比較することで、信頼できる業者を見極めやすくなります。
2. 見積書の中身に注目する
価格だけでなく、「見積書の記載内容」も重要です。
工事項目が具体的か、塗料の種類や施工範囲が明記されているかを確認しましょう。
要注意なのは以下のようなケースです。
- 「一式」としか書かれていて詳細不明
- 塗料のグレードや缶数が明記されていない
- 足場や高圧洗浄などの基本項目が含まれていない
細かい部分こそ、業者の誠実さが出るポイントです。
3. 契約前に必ず確認するべきこと
契約の前には、以下のような点も必ず確認しておきましょう。
- 工期の目安と、天候によるズレの対応方法
- 保証内容と期間(塗料・施工それぞれ)
- 万が一のトラブル時の対応(連絡先・補償)
書面でしっかり残すことが、後々の安心につながります。
ワンポイント:地域密着型の業者は対応が丁寧な傾向あり
地元で長く営業している業者は、口コミや評判を大切にする傾向があります。



「地域密着型」「施工実績が豊富」「顔が見える営業スタイル」などを基準に選ぶと失敗が少ないです。くらべる職人もぜひ検討して見てくださいね。
次のセクションでは、実際の工事が始まる前にやっておくべき「着工前の確認事項」について詳しく解説します。
【工事前】着工前に知っておくべき確認事項
契約が済んだら、いよいよ工事スタート…といきたいところですが、
着工前に確認しておくべきことを飛ばすと、近隣トラブルや想定外の問題に発展することも。
ここでは、実際の工事に入る前に必ず押さえておきたい3つの確認事項をご紹介します。
1. 近隣へのあいさつ・周知
外壁塗装は、足場を組んだり高圧洗浄を行ったりするため、音・振動・飛散などで近隣に影響が出る工事です。
トラブルを防ぐためにも、着工の1週間前〜前日までに以下のことを行いましょう。
- 隣接する家・アパートへあいさつ
- 工事期間と施工内容を簡潔に伝える
- 「何かあったらご連絡ください」と連絡先を記載
多くの業者は「近隣あいさつ」を代行してくれますが、施主からの一言があるだけで印象は大きく変わります。
2. 車・植木・洗濯物などの移動
工事中は足場が組まれ、作業員が出入りします。
以下のようなものは事前に移動・片づけをしておくと安心です。
- 自家用車(敷地内にある場合)
- 鉢植えやガーデニング用品
- ベランダの洗濯物・物干し台
- 防犯カメラや宅配ボックスの調整
「塗料が飛びそうな場所」は事前に業者と相談して養生してもらうことが大切です。
3. 工事のスケジュールと連絡体制を確認
特に以下の2点は工事前に確認しておくと安心です。
- 着工日・完了予定日・天候による変更の可能性
- 担当者の連絡先と、日中の連絡手段(電話 or LINEなど)
万が一、天候が続いて遅れる場合も、きちんと連絡があれば不安にならずに済みます。



こうした事前準備をしっかり行っておけば、工事中も安心して任せられ、トラブルの芽も未然に摘むことができます。
次のセクションでは、いよいよ「工事中の流れと施工手順」について解説していきます。
【工事中】外壁塗装の施工手順と作業の流れ
いよいよ工事開始。
とはいえ、「今日は何をしてるの?」「この工程って本当に必要?」と、疑問や不安が出てくることも多いです。
ここでは、外壁塗装の一般的な施工手順と、各工程のポイントをわかりやすく紹介します。
1. 足場の組立・飛散防止ネット設置(1日目)
まずは作業の安全を確保するために、足場を組み立てます。
同時に、塗料や高圧洗浄の水が周囲に飛ばないよう「飛散防止ネット」も設置。
- 足場がしっかりしていないと、後の作業に支障が出る
- ネットの張り方で、近隣からの印象も変わる
この工程は基本的に1日で完了します。
2. 高圧洗浄(2日目)
外壁や屋根についた汚れ・カビ・ホコリなどを高圧洗浄機で一気に洗い流します。
この作業を丁寧に行うことで、塗料の密着力が格段にアップします。
- 洗浄後は完全に乾燥させる(1〜2日)ことが重要
- 窓を閉めておかないと、水が室内に入る可能性も
3. 養生(3日目)
窓・ドア・エアコン室外機・車など、塗料が付いてはいけない場所をビニールやマスカーで覆います。
- 養生が雑だと仕上がりが汚く見える
- エアコン使用の制限や窓の開閉不可もあるので、事前説明があると安心
4. 下地処理(4〜5日目)
塗装前に、ヒビ割れやサビなどの劣化部分を補修します。
外壁の状態によっては、パテ埋めやコーキングの打ち直しを行う場合もあります。
- この工程を省くと、塗膜の寿命が短くなる
- 仕上がりに差が出る“職人の腕の見せどころ”
5. 下塗り・中塗り・上塗り(5〜7日目)
塗装は「3回塗り」が基本です。
下塗りで密着性を高め、中塗り・上塗りで耐久性と美観を仕上げていきます。
- 乾燥時間を守らないと塗膜トラブルの原因に
- 見た目がキレイでも、2回しか塗らない悪質業者もいるので注意
6. 最終確認・足場解体(最終日)
すべての塗装が完了したら、施主立ち会いのもとで最終チェックを行います。
問題がなければ、足場を解体して工事完了となります。
- 塗りムラ、塗り残し、水切りなど細部の確認を忘れずに
- 完了報告書や保証書の受け取りもこのタイミング



このように、外壁塗装はおおよそ10日前後の工程で進行します。
ただし、天候や建物の状態により多少前後することもあるのでご注意を。
次のセクションでは、工事完了後にやるべき「最終チェックポイント」と「アフターフォロー」について詳しく解説します。
【工事後】仕上がりチェックとアフター対応
工事が終わったら「これで一安心」と思いたいところですが、ここで手を抜いてしまうと、後々後悔につながることも。
工事完了後には、必ず以下のポイントを確認し、アフターサポートについてもしっかり把握しておきましょう。
1. 仕上がりチェックのポイント
最終確認は業者と一緒に行いましょう。
以下のチェックリストを参考に、外観・細部・約束事項の3つの観点で見ていくのがコツです。
チェックすべき主な項目:
- 塗りムラ、色ムラ、はがれなどがないか
- 施工範囲に漏れがないか(軒裏、配管まわり、雨樋など)
- 養生の剥がし残しや、ゴミの放置がないか
- 契約時に約束した内容がすべて反映されているか
できれば、工事前の写真と比べて確認すると、違いがはっきりわかっておすすめです。
2. 保証書や書類の受け取り
工事後には、次のような書類の受け取りが必要です。
- 保証書(塗料保証・施工保証)
- 完了報告書(ビフォーアフター写真付きがベスト)
- 請求書(内容が見積書と一致しているか確認)
これらの書類は、万が一の不具合や火災保険の申請時にも使える大事な資料です。
必ず保管しておきましょう。
3. アフターサポートの内容を確認
優良業者は、工事後の対応もしっかりしています。以下のようなサポートがあるか、確認しましょう。
- 定期点検の有無(1年後・3年後など)
- 不具合が出た際の連絡先と対応フロー
- 無償補修の範囲と条件



保証内容と連絡体制が明確な業者なら、長期的な安心感につながります。
これで、外壁塗装の一連の流れは完了です。
次のセクションでは、最後に「よくある質問(FAQ)」と、失敗しないためのまとめをご紹介します。
【よくある質問】外壁塗装の流れで気になるポイントQ&A
これまでの説明で全体像はつかめたかと思いますが、
実際に検討しはじめると細かい不安や疑問が出てくるものです。
ここでは、外壁塗装の現場でよく聞かれる質問にQ&A形式でお答えします。
Q1. 工事中は家にいないといけませんか?
A. 基本的には不在でもOKです。職人さんだけで作業が可能ですが、下地確認や色打ち合わせなどで1〜2回の立ち会いがあるとベターです。
Q2. 雨が続いたらスケジュールはどうなりますか?
A. 雨天時は基本的に作業を中断し、後日に延期されます。契約時に「遅延時の対応」を明確にしておくと安心です。
Q3. 塗装中は洗濯物を外に干せますか?
A. 高圧洗浄や塗装中は、基本的に外干しはNGです。養生期間や臭気があるため、部屋干しまたはコインランドリーの利用をおすすめします。
Q4. 追加料金が発生することはありますか?
A. 事前に確認・説明があれば基本的にありません。ただし、下地の劣化が激しく補修が追加される場合などは、都度相談のうえ追加されることがあります。
まとめ:流れを知れば、塗装工事はもっと安心できる
外壁塗装は、ただ「塗るだけの作業」ではなく、
計画・準備・工事・確認・アフターという一連の流れがある工程型のリフォームです。
その流れをあらかじめ把握しておけば、こんなメリットがあります。
- 工事内容や金額が納得できる
- 不安な点を事前に解消できる
- トラブルや後悔を未然に防げる
そして何より、「ちゃんと頼んでよかった」と思える外壁塗装が実現します。
もし今、「どこに頼めばいいかわからない」「信頼できる業者を見つけたい」とお悩みであれば、
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外壁塗装は一生のうちに何度も行う工事ではありません。
だからこそ、最初の一歩から「正しい知識」と「正しい選択」が重要です。